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番頭デュークの業務日誌
追悼―昭和を駆け抜けたコメディアン
2007年03月29日
「クレージーキャッツ」のメンバーとして昭和の高度成長期に爆発的人気を博したコメディアンで、俳優としても高く評価されていた植木等さんが、27日、亡くなった。

大ヒット曲「スーダラ節」は、いまだに日本のサラリーマンにとっては、心の応援歌であるに違いない。
映画「無責任男」シリーズの大ヒットで、いつのまにか「無責任男」が代名詞のようになった植木さんだったけれど、実のところはとても真面目な方、という印象がある。

日本テレビ系「シャボン玉ホリデー」で大ヒットした「お呼びでない?こりゃま失礼しました〜!」というギャグは、番組を知らない私の年代でも、学校などでしばしば使われていた記憶がある。

後年、俳優としては、落ち着いた役どころから軽い役どころまで見事に演じわけ、大御所的存在になっていた。
ドリフターズの長さんこと、いかりや長介さんもそうだったが、コメディアンの方には、年齢を重ねるにつれ、驚くべき存在感を発する名優となられた方が多い。

軽口たたいて笑わせているようで、実のところコメディというのは一番難しいと言われている。間がよくて、感性が鋭く、頭脳派でないと生き残れない、厳しい世界でもある。
植木さんは、そのコメディアンとして王道を歩き、笑いをふりまき、昭和を駆け抜けていった「コメディアンの中のコメディアン」だった、と私は思う。

昭和の逸材がまたひとり、いなくなった。
ご冥福をお祈りいたします。


ブルーベリーの花爛漫。
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