番頭デュークの業務日誌
![画像: 衝撃と切なさと・・・](https://encore.ocnk.net/phone/data/encore/image/20e22eb36d.jpg)
衝撃と切なさと・・・
2007年11月12日
店員Hです。
しばらく日誌をお休みしてしまって、すみませんでした。
かなりショックなことがありまして、店員Hそのショックで何も手につかない日々が続いておりました。
いつもちょこまか元気な番頭デュークさんですが、「彼の耳が聞こえていない」ことに気付いたのです。
一昨日になって、初めてその事実に気付いたアンポンタン飼い主です。
そう言われてみれば、この数ヶ月、思い当たることがたくさんありました。
それなのに、アホ飼い主は全くそこに思いがつながらなかったのであります。
なんたる不覚!!
いつもは飛んで来るのに、大きな声で名前を呼んでも、後ろを向いて寝ていると、全然来ないのです。
帰宅した時、ドアを開けると、キャンキャン言いながら喜んだのに、今は玄関のドアを開けてもポメ店長の声しかしません。部屋に入って来て顔を見て初めて吠えるのです。
寝ていても、ビビリ魔のデュークさんは、わずかな音でビクンと気付いてすぐに起きたのに、近づいても起き上がらず、手で触れて初めてものすごく慌てふためいて飛び起きます。
大好きなパンの袋をいじっても、前のように大騒ぎして飛んでこないのです。
お散歩の時も怖くて、背を丸めて尻尾を完全に下げたまま歩き、時々、気配でビクンと歩くのをやめてしまいます。
音にあんなに敏感で、始終耳アンテナを動かしていた子の耳が、大きな音をたてても、全く動きません。
顔を見ていても、話しかけても、「なぁに?」といった表情で、キョトンとしているのです。
変だな、変だな、という思いが重なって、やっと腑に落ちました。
「聞こえていないの?」・・・
衝撃でした。
一昨日、矢も盾もたまらず、雨の中、動物病院にすぐに連れて飛んで行きました。
ネットで調べてみたところ、外耳炎のせいで聞こえづらくなることも考えられるので、獣医の判断を仰いだ方がいいとあったので、もうすっ飛んで行きました。
たいていのわんこがそうであるように、デューさんも、獣医の前だと普段より緊張して固まる癖があるので、なかなか「耳が聞こえないかどうか」の判断が難しいようですが、頭の後ろで何度も先生が手をたたいてビックリさせても、全く反応がありませんでした。
「外耳炎もなく、外傷性の難聴ではないので、脳に問題が発生しているか、あるいは老化現象で耳が聞こえなくなったかのどちらかですが、大学病院で詳しい検査をしないと原因はわかりません。全身麻酔による検査などが必要になってきますが、希望されますか?」
と、先生に言われました。
ものすごく迷いましたが、ビビリのデュークさんのことを考えると、それがいいことに思えず、目や顔の神経は反応が普通にあるので問題ないとのことだったのもあって、「そこまでの検査は無用です。」と答えてきました。
散歩の時に足をずって歩きツメの上部が削れてしまうようになったのも、足の関節が炎症を起こしていて痛くて足運びが変わり、そうなるのだろうという診断が出て、こちらは薬やサプリメントでフォローできるとのことでした。
これも老化現象なのだそうです。
こんなわずか数ヶ月の間に、こんなにも急激に老化してしまうのか?・・・
獣医には、「犬は1年で4歳も年をとっていきますから、人間にとってはわずかな月日でも、彼らにとっては少しずつだけれど、老化していくスピードが速いんですよ。飼い主さんが気付かないうちに老化は少しずつ進行していることが多いんですよ。」と説明されました。
ええ、ええ、わかっています。
この日が来ることも、よくわかっていたことです。
それでも、ものすごくショックでした。
「耳が聞こえない」ことは、音に敏感な犬にとって、どんなに不便なことか・・・?
それを考えると、よけいに切なくて辛くなります。
当の本人は、「前より静かになって、よく眠れるな」・・・くらいにしか思ってないようですが、わかっていても、いざ宣告されると、やはり飼い主の方がオロオロしてしまうものですね。
10歳とはいえ、まだまだ元気なデュークさんだったので、そういう症状が出始めるのはまだ2~3年は先だろうと変な確信を持っていたのも、衝撃を拡大させました。
胸にポッカリ穴があいたような寂しさで、しばらく放心状態でした。
もう私の声が届かない、静かな世界に行っちゃったんだね、デューさんは・・・。
犬が自分の年をあっさり追い抜いていく寂しさも、理解していてもやりきれないものがありましたが、目に見えて老化の症状が現れると、本当に、本当に、切ないです。
それでも、相変わらずデュークは、好きなものはガツガツ食べ、好きな場所で眠り、お散歩も薬のおかげで痛みが抑えられているせいか、元気に歩いています。
音でのコミュニケーションはできなくなりましたが、その分飼い主のジェスチャーがさらに大げさになり、デューさんと目が合ったら、思い切り笑顔をしてあげるようにしました。
今はポメ店長は症状が見られませんが、いずれ耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったり、人間も同様ですが、年をとるにつれ衰えていくのでしょう。
それでも、やはり今までと変わらず、明るく、楽しく、笑顔で、シニアわんこたちとの生活を愉しんでいきたいと、改めて思い直しました。
今も定位置で、スヤスヤ眠っています。デューさん、静かによく眠れてご機嫌ですね。
これからも愉しく暮らそうね。デューさん。
しばらく日誌をお休みしてしまって、すみませんでした。
かなりショックなことがありまして、店員Hそのショックで何も手につかない日々が続いておりました。
いつもちょこまか元気な番頭デュークさんですが、「彼の耳が聞こえていない」ことに気付いたのです。
一昨日になって、初めてその事実に気付いたアンポンタン飼い主です。
そう言われてみれば、この数ヶ月、思い当たることがたくさんありました。
それなのに、アホ飼い主は全くそこに思いがつながらなかったのであります。
なんたる不覚!!
いつもは飛んで来るのに、大きな声で名前を呼んでも、後ろを向いて寝ていると、全然来ないのです。
帰宅した時、ドアを開けると、キャンキャン言いながら喜んだのに、今は玄関のドアを開けてもポメ店長の声しかしません。部屋に入って来て顔を見て初めて吠えるのです。
寝ていても、ビビリ魔のデュークさんは、わずかな音でビクンと気付いてすぐに起きたのに、近づいても起き上がらず、手で触れて初めてものすごく慌てふためいて飛び起きます。
大好きなパンの袋をいじっても、前のように大騒ぎして飛んでこないのです。
お散歩の時も怖くて、背を丸めて尻尾を完全に下げたまま歩き、時々、気配でビクンと歩くのをやめてしまいます。
音にあんなに敏感で、始終耳アンテナを動かしていた子の耳が、大きな音をたてても、全く動きません。
顔を見ていても、話しかけても、「なぁに?」といった表情で、キョトンとしているのです。
変だな、変だな、という思いが重なって、やっと腑に落ちました。
「聞こえていないの?」・・・
衝撃でした。
一昨日、矢も盾もたまらず、雨の中、動物病院にすぐに連れて飛んで行きました。
ネットで調べてみたところ、外耳炎のせいで聞こえづらくなることも考えられるので、獣医の判断を仰いだ方がいいとあったので、もうすっ飛んで行きました。
たいていのわんこがそうであるように、デューさんも、獣医の前だと普段より緊張して固まる癖があるので、なかなか「耳が聞こえないかどうか」の判断が難しいようですが、頭の後ろで何度も先生が手をたたいてビックリさせても、全く反応がありませんでした。
「外耳炎もなく、外傷性の難聴ではないので、脳に問題が発生しているか、あるいは老化現象で耳が聞こえなくなったかのどちらかですが、大学病院で詳しい検査をしないと原因はわかりません。全身麻酔による検査などが必要になってきますが、希望されますか?」
と、先生に言われました。
ものすごく迷いましたが、ビビリのデュークさんのことを考えると、それがいいことに思えず、目や顔の神経は反応が普通にあるので問題ないとのことだったのもあって、「そこまでの検査は無用です。」と答えてきました。
散歩の時に足をずって歩きツメの上部が削れてしまうようになったのも、足の関節が炎症を起こしていて痛くて足運びが変わり、そうなるのだろうという診断が出て、こちらは薬やサプリメントでフォローできるとのことでした。
これも老化現象なのだそうです。
こんなわずか数ヶ月の間に、こんなにも急激に老化してしまうのか?・・・
獣医には、「犬は1年で4歳も年をとっていきますから、人間にとってはわずかな月日でも、彼らにとっては少しずつだけれど、老化していくスピードが速いんですよ。飼い主さんが気付かないうちに老化は少しずつ進行していることが多いんですよ。」と説明されました。
ええ、ええ、わかっています。
この日が来ることも、よくわかっていたことです。
それでも、ものすごくショックでした。
「耳が聞こえない」ことは、音に敏感な犬にとって、どんなに不便なことか・・・?
それを考えると、よけいに切なくて辛くなります。
当の本人は、「前より静かになって、よく眠れるな」・・・くらいにしか思ってないようですが、わかっていても、いざ宣告されると、やはり飼い主の方がオロオロしてしまうものですね。
10歳とはいえ、まだまだ元気なデュークさんだったので、そういう症状が出始めるのはまだ2~3年は先だろうと変な確信を持っていたのも、衝撃を拡大させました。
胸にポッカリ穴があいたような寂しさで、しばらく放心状態でした。
もう私の声が届かない、静かな世界に行っちゃったんだね、デューさんは・・・。
犬が自分の年をあっさり追い抜いていく寂しさも、理解していてもやりきれないものがありましたが、目に見えて老化の症状が現れると、本当に、本当に、切ないです。
それでも、相変わらずデュークは、好きなものはガツガツ食べ、好きな場所で眠り、お散歩も薬のおかげで痛みが抑えられているせいか、元気に歩いています。
音でのコミュニケーションはできなくなりましたが、その分飼い主のジェスチャーがさらに大げさになり、デューさんと目が合ったら、思い切り笑顔をしてあげるようにしました。
今はポメ店長は症状が見られませんが、いずれ耳が聞こえなくなったり、目が見えなくなったり、人間も同様ですが、年をとるにつれ衰えていくのでしょう。
それでも、やはり今までと変わらず、明るく、楽しく、笑顔で、シニアわんこたちとの生活を愉しんでいきたいと、改めて思い直しました。
今も定位置で、スヤスヤ眠っています。デューさん、静かによく眠れてご機嫌ですね。
これからも愉しく暮らそうね。デューさん。