番頭デュークの業務日誌

画像: 桜散る散る散歩道

桜散る散る散歩道

2008年04月03日

毎年思うのですが、桜がぱあ~っと咲くと、風が吹いたり、雨が降ったりと、春の嵐のようなお天気が訪れるのはなぜなんでしょ?
先週末は、あんなにきれいに満開に咲きそろっていた桜も、今週に入ってからの雨風にさらされて、さすがにくたびれてきました。
いつものお散歩道にある団地の桜もかなり散り始め、下の道には桜の花びらが風にさらさらと舞い落ちています。
すぐ前にある紅梅も見事で、紅梅の紅と桜の桜色がとても美しく映えていました。
今年もそろそろ桜も梅も見納めになりそうですね。
毎年これがなんだか淋しい気分になってしまうのですが。
それでもその潔さが、たまらない桜の魅力でもあります。

でも、そんな淋しい花の散りぎわに、さらに切なくなるようなことがありました。
ご近所の愛犬で時々散歩の折にも出会っていたポメちゃんが、どうやら虹の橋を渡ったようなのです。
奇しくも、その日は、「エイプリルフール」の4月1日。これが、嘘や冗談であってくれたらいいのに・・・。

一昨日の夕暮れ時、仕事で遅くなってしまった散歩に慌てて出たら、そのお家の前にペットの火葬をする車が止まっていました。
あ・・・

もう声になりません。

そのお家の方たちとはあまりお話をしたことがないのですが、かわいいポメちゃんがいるお宅という認識で、時々散歩で逢う程度だったのですが、やはり同じポメ飼い、ずっと気になっていました。

最近、お散歩で逢わなくなったなあ、と思っていたのですが・・・。
随分前に足を怪我してギブスをしていたそのポメちゃん、小さくてかわいくてとても華奢な子でしたが、心臓も悪くしていたのか、お外へは排泄のためだけに出てくるような感じでした。
排泄をしたら、抱かれてまたすぐにお家に帰る、そんなポメちゃんを、「お友だちだね~。」と、遠くから眺めていました。
後からお家を建てられて引っ越して来られたのですが、引っ越した当初は、お家に慣れないのか、家人が留守になると、ポメちゃんのキャンキャン泣き叫ぶ悲痛な鳴き声が外まで聞こえ、やたらと心配で気になったこともあります。

名前も聞けないままで、わからなかったので、華奢でかわいいし、たぶん女の子だろうと想像し、一度散歩で逢った時にやたらとポメ店長がしつこくつきまといいつもの様子と違っていたのもあって、ポメさん愛しの「ジュリエット」と勝手にお名前をつけ、「また逢えるといいね」なんて話をしていたのです。
でも、後で表札に「リク」と名前があるのを発見。そして、知人から決定打が!「あの子は男の子だよ」って・・・。「リクくん」だったのね。・・・(くすっ)
女の子だから、ポメ店長が夢中になったんだと思い込んでいた店員H、大爆笑ものでした。

足を怪我して以降、お散歩で見かける回数も減り、吠える声もしなくなり・・・。
どうしたのかなあ?と気になっていたのですが・・・。

いつも散歩に出る時間にこの日も出かけていたら、この場面に遭遇することもなかったのですが、リクくんがポメ店長とデューさんにお別れを言いたくて、店員Hの仕事をわざと遅らしてくれたのでしょうか?
さよなら、リクくん、いえ、ジュリエット!
薄暗くなった散歩道、ひっそりと手を合わせました。
ポメ店長もデューさんもなんだか淋しそう。お友だちがいなくなったこと、わかるのかな?
もっと一緒に遊びたかったね。

薄墨色の桜がリクくんを見送っているかのような美しい光景でした。
だけど、なんだか、とっても、淋しいね。

リクくん、もう苦しくないね。天国でいっぱいいっぱい走りまわってね。

桜の季節は、出会いと別れが交錯する季節でもありますが、まさかこんな別れが待っていようとは・・・。衝撃でした。切なかったです。
桜の季節に逝ったリクくんのこと、絶対忘れないからね。
じゃあ、またね。リクくん。いえ、ジュリエット。
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