番頭デュークの業務日誌

画像: 富士丸くん、ありがとう!

富士丸くん、ありがとう!

2009年10月07日

悲しいお知らせです。
以前にも、この日誌でもご紹介した超人気ワンコブログ「富士丸な日々」の主役犬、富士丸くんが、10月1日の夜、亡くなったそうです。
7歳でした。

あまりにも突然の死。
本当に、驚きました。
本当に、ショックです。
今も信じられない思いです。

夕方散歩も元気にして、「父ちゃん」(穴澤賢さん)がその後ちょっと出かけた間に、ひとりで逝ってしまったんだそうです。
いつも「父ちゃん」の傍らに、静かに寄り添っていた、デカくて、コワモテなのに、とことん穏やかで優しい富士丸くん。
突然、相棒を失ってしまった「父ちゃん」の気持ちを慮ると、たまらなくつらいです。

富士丸くんに会いたくて、まるで自分のワンコのような気持ちで、毎日毎日楽しみに、せっせとブログを読み続けてきたのですが、先週末から突然「父ちゃん」がブログを更新されなくなり、先週末のイベント参加の突然の出演キャンセルの知らせだけが書込みされたままだったので、ものすごく心配していました。
こんなに更新されなかったことは初めてだったので、父ちゃんに何かあったのか?それとも、まさか富士丸くんが病気でもしたのか?と、毎日何か情報がないかと検索しまくり、何度もブログを覗き、を繰り返してしまいました。

今日、やっと更新されたと知り急いで見てみたら、・・・この訃報です。
最悪の理由でした。

去年の11月、あんこ~る家の近くにイベントでやってきた父ちゃんと富士丸くんの実物に、やっと会うことができ、ポメ店長と番頭デュークと一緒に記念写真を撮ってもらいました。
楽しかったあの日が、つい昨日のことのように思い出されます。

喧嘩早いポメ店長も、富士丸くんには全く吠えることなく、隣で写真に収まりました。
番頭デューさんは、自分の何十倍もあるデカ犬・富士丸くんにクンカクンカ臭いを嗅がれ、固まったまんまの格好で、一緒に写真に収まりました。
これがそのときの一枚です。
あの瞬間をやたらと思い出します。

番頭を抱いていたので、富士丸くんをモフモフできなかったことが、ずっと心残りでした。
次に会えたら、絶対あのハスキーとコリーのハーフのフサフサ丸毛にモフモフさせてもらおうと、楽しみにしていたのに。

実際に目にした富士丸くんは、本当にデカくて、とても優しくて、穏やかなワンコでした。
「父ちゃん」の深い愛情に育まれて、こんなに穏やかなワンコに育ったんだね。
それを実感しました。

大型犬と暮らすには少々小さめの1DKのあの部屋で、ずっと肩寄せ合って暮らしてきたのに、あんなに大きな存在感が突然いなくなってしまった寂寥感は、想像するだけでもうダメです。

「父ちゃん」は、あの部屋で、ひとり、今頃どうしていらっしゃるのでしょうか?

富士丸くんのために、「山の麓に家を建てて住む」という夢も、もうすぐ実現するっていう矢先でもありました。
実現していく様子を、わくわくしながら、応援していたんですが。

我が家もとても狭いので、父ちゃんの夢は、店員Hの夢にもなりました。
できれば、ポメ店長と番頭に広い家で走れるようにしてあげたい、広い芝生の庭で遊ばせてあげたい、やたらと夢が拡がりました。
だから、夢を実現させて、どんどん夢に近づいていく父ちゃんのパワーに感動し、よけいに応援に力が入っていました。
父ちゃんと富士丸くんの家の間取りが載っているからっていうんで、家づくりに協力しているダ○ワハウスのカタログを取り寄せちゃったくらいです。
家建てる予定もないのに、ダ○ワハウスの営業さん、本当にごめんなさい。
あの父ちゃんと富士丸の理想の山の家は、もう幻になっちゃうんでしょうか?

ワンコの寿命は短く、飼い主の年をどんどん追い抜いて老いていってしまいます。
これは、誰もがわかっていることですが、覚悟をしているつもりでも、いざその最期の場面に遭遇すると、なかなかその現実は受け入れ難いもので、それを乗り越える試練に必ずや襲われます。

犬は外で飼うのが常だった昔と違って、犬も家の中で密着して一緒に暮らしている「家族」になり、その存在の大きさは、さらにさらに大きいものになってしまっているんでしょうね。

我が家でも、ポメ店長の病気や番頭の病気に、一喜一憂、大騒ぎの日常で、何度もその場面を覚悟しなければ!という時を、乗り越えてきました。
それでも、その度に、覚悟できていると思っていながら、実際には右往左往してしまう自分がいました。
いまだに、実際にその時が訪れたら、自分がどうなるだろうと考えて、恐ろしくなります。

富士丸くんの急逝に、またもやそれを実感させられてしまいました。
やっぱり、覚悟なんて、できるもんじゃありません。

あまりの愛おしさと切なさに、ポメ店長と番頭ををギュッと抱きしめてしまいました。
富士丸くんのために、オバサンちょっと泣いちゃったよ。

ポメ店長と番頭が、ビックリしたように、ペロペロ舐めながら慰めてくれました。
哀しみが伝わるのか、店員Hが哀しんでいると、いつも心配そうな表情で下から見つめ、抱き上げるとこうして必ず慰めてくれます。
ふたりのこの体温の温かさが、気持ちをあったか~くしてくれるんですよね。
いつもこうして励まされております。
やっぱり、ふたりとも、この上なく大切な存在です。


こちらが一方的に好きになり、毎日気になって見に行くのを楽しみにしていた「富士丸な日々」というブログ。
他人の日常を、ごく自然に覗き見ている不思議さ。
勝手にとても親しい間柄になっているかのような錯覚。
こんなに毎日普通に近くにあったブログが、今日で閉じられてしまう違和感。
あらゆることがまだ、受けとめられずにいます。

父ちゃんは、なおさらでしょう。

今は、頭が真白になってしまっているかもしれません。
それでも、また元気になって、フリーライターという書くのがお仕事の父ちゃんなんですから、またあのシニカルでリズミカルな文章を、どこかで再開してくれることを、楽しみに待っています。

きっと虹の橋のたもとで、富士丸くんは、父ちゃんをずっと見守って、待っていてくれるはずですから。

今はそんなこと考えられないかもしれないけれど、また、父ちゃんのもとに、富士丸二世がくるといいなと思っています。
勝手に期待してしまいます。
それが一番早く父ちゃんを元気にしてくれる魔法のような気がしますよ。

富士丸くんのように、飼い主を探しているワンニャンがいっぱいいます。
富士丸くんは、父ちゃんと一緒にいろんなところへ行って、父ちゃんの愛情いっぱいの手作りごはんをたらふく食べて、本当に幸せなワンコだったね。
でも、幸せになれずに、人間の身勝手で否応なく星になっていくワンニャンが、信じられない数、この国にはいるんです。
少しでも、幸せになれるワンニャンが増えてくれますように。
それを願ってやみません。


富士丸くん、ずっとずっとあったかい気持ちにさせてくれて、本当にありがとう!


心よりご冥福をお祈りします。
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