番頭デュークの業務日誌
最後の歯とさようなら
2014年03月14日
春の嵐に見舞われているあんこ~る家地方です。
まるで台風みたいです。
店員H、気圧のせいで頭痛がひどいです。(泣)
画像は、9日の夕方のゆうくん。
疲れ果てて店員Hの腕の中で寝ていた時の写真です。
9日、ゆうくん、なんと突然鼻血が出てしまいました。
お昼に玄関でお散歩の準備をしていた店員H、リビングでワンワン言ってるゆうくんがいつもと違ってなかなか玄関に走って来ないので、おかしいなとは思っていたのですが、やっと廊下を走ってきたゆうくんに洋服を着せようとして、初めてその胸元、エプロンに血が飛び散っているのに気づきました。
抱き上げてみたら、右の鼻から鼻血が出ているではありませんか。
動転しました。
ワンコの鼻血を見たのは、初めてです。
慌ててティッシュで拭きとりましたが、結構べったりと血で染まっていくティッシュを見てさらに動転。
お散歩を中止し、静かにベッドに寝かせ様子を見ました。
最初に気づいたのが午後1時くらいだったのですが、それからひどい出血が3時くらいまで続きました。
鼻が詰まって苦しいのか、首をもたげては舌を前に出し、苦しそうに口で息をしています。
呼吸が苦しそうなのが心配で仕方ありませんでした。
しばらくして、水を飲みに起きたゆうくん、そうしたら、鼻血もピンク色に薄まり、だんだん量が少なくなりました。
夜の7時くらいまで鼻血が止まりませんでした。
本当に心臓バクバクでした。
病院に電話で問い合わせをしたところ、ワンコの鼻血はよからぬ原因であることが多く、人間の子供のようにのぼせて出る鼻血はないのだそう・・・。
あいにく、この日病院は午後休診の日。
その日は様子を見て、翌日早めに受診するように言われました。
翌日は院長先生が午後だけの診察だというので、午後行く準備をして一応電話連絡したところ、院長先生がこの日は16時で外出してしまうとのこと。
え?1時間しか診察ないの?
病院までどんなに早くても40分はかかります。
既に時間は15時半。
全然間に合わない。(^^;)
で、仕方なく、水曜日の予約診療を予約し、また様子を見ることになりました。
鼻血はあれから止まっていて、食欲も元気もあるので、急激な変化を気にしながら水曜日を待ちました。
ポメ店長が亡くなった頃から、食欲はあるみたいなのに、食べられない状況が頻発していたこともあり、なんとなくこれまでの経験上、また歯が痛いのかなあ?とも感じていました。
スプーンが歯に当たると食べるのをやめてしまうことも多かったので、なんとなくそんなふうに思っていました。
早く診てもらえばよかった。
ゆうくん、これまでも歯が痛いとこういう状況に陥っておりました。
ただもう右上の犬歯1本しか残っていない状況で、ポメ店長の歯を磨く度に、ゆうくんは痛かったのもあると思いますが、歯磨き嫌がって毎回てんかん発作が起きてしまうので、磨けないけれどマウス・ウォッシュのスプレーを時々していました。
ただ、ハーブ中心のステビアを使ったもので、ポメ店長はこれが大好きだったのですが、ゆうくんはこれもどうにも嫌いらしく、スプレーすると一瞬気が遠くなるような表情を見せたので、正直歯のケアも難しい状況ではありました。
ごはんがウェットフードばかりなので、どうしても歯垢がつきやすいこともあり、磨かせてほしいのだけれど必ず発作が起こってしまうので磨けない、ずっとそんな状態でした。
ポメ店長が亡くなってからは、店員H、あまりの悲しみに、今思えば、すっかりゆうくんの歯のケアを忘れてしまってました。
マウス・ウォッシュのスプレーすら一度もやってなかった・・・。はあ~・・・
最後の1本、右上の犬歯がボロボロになってしまったのは、店員Hのせいだ・・・。
本当に後悔しています。
診ていただいたところ、やはり鼻血は歯のせいでした。
鼻の中の腫瘍ではなくてよかった。
よからぬ心配をしていたので、ちょっとホッとしたけれど、この歯を抜歯することになり、無麻酔で処置していただきました。
とうとうゆうくん、歯が全部なくなってしまいました。
それと、もうひとつの大問題が・・・。
画像にもちょこっと映っていますが(小さくて見えないかもしれませんが)、歯がなくなって下顎が溶けて後退してしまった結果、ゆうくんの左下の顎の骨が、皮膚を突き破って口の中に飛び出してしまっているんです。
前回の抜歯の際に折れて残ってしまった歯と説明があったので、邪魔そうだけど仕方ないなあと思っていたのですが、今回ちゃんと診ていただいたら、これは歯ではなくて下顎の左側の骨でした。
本来は右側の骨とV字のようにくっついて支え合っているはずの下顎の骨ですが、右側の骨の先が溶けてなくなってしまっているため、左側の下顎の骨が飛び出てしまい、皮膚を突き破ってしまっていました。
痛いはずです。
食べたくても食べられなかったのは、歯だけではなく、この骨の突出のせいでもあったのかもしれません。
ただ、この骨が大問題。
骨の先から細菌が骨髄まで入ってしまうと、「骨髄炎」になってしまい、死に直結しかねません。
口の中なのでなおさら危険です。
本来なら手術で下顎の飛び出た骨を一部削り、皮膚を縫い合わせて皮膚の中に収めるのが一番いい治療法なのですが、手術をするためには、全身麻酔をかけなければなりません。
でも、全身麻酔は、てんかんの発作持ちのゆうくんには、限りなくリスキーです。
先生は、今のゆうくんの体力では手術は無理だと・・・。
前から、それはどの先生に診ていただいても、「全身麻酔はできない」、「手術はできない」、と言われてきました。
全て同じ見解です。
だからこそ、こういう事態を一番心配していました。
幸い、ゆうくんが自ら舌でうまくカバーしているので、骨髄炎の症状がもし万が一出てしまったら速攻対応処置するという前提で、このまま様子を見るしかないという結論に至りました。
これからは、発熱や体調の変化により一層気を付けていなければなりません。
この日は、右上の犬歯を抜いたので、もうこれが精一杯。
疲れ果てた表情で処置室から戻ってきました。
舌が飛び出るのを少し止めていた右上の犬歯がなくなってしまったせいで、前に増して舌が長く出てしまうようになってしまいました。
エプロンはさらにヨドでドロドロ。
しょっちゅう拭くのですが、どうしてもすぐにドロドロになってしまいます。
抜いた後がまだ痛むようで、やたらとペロペロ抜いた歯の痕を舐めています。
昨日帰宅後も今日も、あまり元気がありません。
おヨドでドロドロになって、寝っぱなしです。
食欲はあって、ad缶の流動食をペロペロ自分で舐めてしっかり食べています。
体重も2.84kgと、ちょっと増えてしまったくらいです。
抜歯の痛みは、抗生剤を6日分いただいたので、だんだん快方に向かってくれるはずです。
それを待つしかありません。
歯を抜いた時、まだ溜まっていた血がどっと出たそうです。
寝ていても、今もまだ頻繁に、首をもたげては苦しそうに呼吸しています。
かわいそうでたまりません。
鼻血が固まって詰まっているのかもしれませんが、それが消えるまではどうにもならないようです。
心配なので、ずっと傍につきっきりです。
防音工事が再来週から本格的に始まってしまうので、それまでに治ってくれるといいのですが。
片付けもストップしてしまいました。
う~ん、悩ましい。
でも、今はゆうくんのことが第一。
苦しそうなら縦に抱っこして呼吸が少しでも楽になるように姿勢を変えてあげるしかありません。
傍にいるからね。ゆうくん。
頑張れ、ゆうくん。
あれからもう3年、まだ3年・・・の3.11を過ぎたばかりなのに、
つい先、四国地方で震度5強の強い地震がありましたね。
揺れが強かった地方の皆様、大丈夫でしたか?
テレビで、東日本大震災の被害に遭われた方々のその後が報道されていました。
まだ復興は遠いことを改めて実感しました。
それでも、原発の再稼働を急ぐのでしょうか?
福島の現状も、何も終わっていないのに、本当に原発はそれでもなお必要なのでしょうか?
あの事故に何も学ばないのでしょうか?
今回のこのタイミングでの地震・・・
天からの啓示のような気がしてなりません。
昨日、ブログで応援していたポメラニアンの球磨之介くん(ブログ「こうこの手紙」http://plaza.rakuten.co.jp/daienka/)が亡くなりました。
先日、やはりずっと読んでいたブログのトラ猫「正宗にいちゃん」(ブログ「新・チワワとトラ猫」http://chiwatora.blog7.fc2.com/)が亡くなったのを知りました。
春なのに・・・
桜を見ずして、みんな虹の橋に旅立っていってしまいますね。
ポメ店長の最期が重なり、涙が止まりませんでした。
球磨之介くん、本当によく頑張ったね。
しんどかったね。
球磨之介くん、正宗にいちゃん、どうか安らかに。
ご冥福をお祈り致します。
.