番頭デュークの業務日誌

画像: ゆうくんの一周忌

ゆうくんの一周忌

2015年11月05日


11月5日。

今日はゆうくんの一周忌でした。


あっという間の1年。

生活が大きく変わってしまったこの1年。

いろんなことがあったんだよ。ゆうくん。

ごめんね。

ホントにごめんね。



ポメもデュークもゆうくんもいなくなってしまって・・・

ぽつんとひとり取り残されてしまった感は、どうにもどうにも、淋しくてしんどくて・・・


昨日から、突然体調が最悪で、よりにもよって、ゆうくんの命日に、店員H、寝込んでしまったよ。

これがペットロスというものでしょうか。

なんだかココアさんも同調してるようで、昨日のお散歩で3回も下痢ピー。

ふたりでぐったりな一日でした。


去年の今日のことは、未だに昨日のことのように覚えています。

起きてきてリビングにいる間、ずっと具合が悪そうで、ポメ兄から譲り受けた天使のベッドの縁に首をだるそうに乗っけて、しんどそうに寝ていました。

ずっと傍で見守り続けていましたが、なかなか眠れないみたいで・・・

昼の12時過ぎに、その前日に戴いてきた初めての脳圧を下げるためのステロイド剤を飲ませ、またベッドに戻したところ、やっと眠り始めたな・・・と、安堵していたら・・・

13時半・・・・

突然、ガバッと起き上がったと思ったら、起き上がるのも辛そうだったゆうくんが、慌てて立ち上がり、トイレの方へ走って行き、ペットシーツの上で、突然痙攣して目を剥いて倒れました。

大発作だ!

慌てて抱き上げました。

次の瞬間、腕の中で、ガクッとゆうくんの体の力が一気に抜けてしまいました。


え・・・・!?


もう本当に一瞬のことで・・・

頭は、パニック!



あまりのゆうくんの状態の悪さに、前日は昼と夜に、2度病院に行っています。

前夜、最後の診察を担当してくださったぬのかわ犬猫病院の若い先生から、「いつ何が起こってもおかしくない状態であること」を1時間かけて説明がありました。

それでも、「脳圧を下げるこの薬を飲ませてみよう。わずか数パーセントであっても、ゆうくんの生きる力とその望みに賭けましょう」と、先生の言葉を何度も心の中で反芻しました。

そこまで言われていても、ゆうくんなら、きっとまた元気になってくれると、まだまだ思っていました。


帰りの車の中でも小さな発作が起き、おしっこを漏らしてしまい、吐いた痕もありました。

運転していたので、家に着いてからわかったことでしたが・・・


なんとなく、それを見て、別れが近い予感はしていました・・・。

でも、まさかこんなに早く・・・・


ポメの時は、やはり前日に院長先生に診ていただいて、「まだすぐに命に関わることはないだろう」と言われて戻った翌日に逝ってしまいました。

全く予想だにつかない展開で、ショックが大きかった。


「いつ何が起きてもおかしくない状態」とゆうくんのことは言われて、ある程度覚悟はしていたものの、やっぱり実際にそのお別れの瞬間が、そんなにすぐにやってくるなんて思いもよらず・・・

やっぱり、本当にショックでした。


もし、大発作が起きたら、遠いぬのかわ先生のところまで行ってる暇はないので、すぐ近くの病院に飛び込むように、前夜先生に言われていました。

買ってからまだ一度しか使っていなかったラグスターのキャリーカゴにペットシーツを敷き、その上にゆうくんを横たえ、車ですぐ近くの以前かかりつけだったO動物病院さんへ駆け込みました。

ちょうどお昼休み中だったのですが、事情を話して、先生や看護師さん総出で、すぐに蘇生措置を始めていただけました。

たぶん倒れてから10分はかかっていなかったと思います。

それから20分ほど先生と看護師さんが一生懸命蘇生措置を続けていただきましたが、ゆうくんが戻ってくる気配はありません。


慌てすぎて携帯も持たずに病院に走って、頭が真っ白になってしまい、家族の電話番号まで思い出せなくなり・・・

しばらく時間がかかりましたが、急に番号を思い出せて、かけたのが14時。


先生の説明では、「3本も蘇生のための注射をしたけれど戻らない。これ以上蘇生を続けても、たぶんもう戻らないだろう。万一戻ったとしても脳に相当なダメージが残るだろう。難しいと思う。」と。

それを家族に告げました。

「もう逝かせてあげよう。楽にしてあげよう。」

そう言われて、涙が込み上げましたが、ゆうくんにとっては、いまやそれが一番楽なんだよね・・・と・・・

店員Hも同意しました。


先生にお願いして、蘇生措置をやめていただいたのが14時10分でした。


ゆうのカラダを綺麗にしてもらっている間、ふとカゴの中に目をやると、ペットシーツに大量のおしっこが出ているのに気づきました。

ゆうはいつ逝ってしまったのか・・・

正直わからなかったんです。

でも、その時、たぶん、車で病院に向かう間に、逝っちゃったんだな、と気づきました。


あのまま静かに抱いていてやればよかった。

カゴに入れて病院に行かないで、腕の中で逝かせてやればよかった・・・と、ものすごく悔やんで泣きました。


蘇生している間の景色は・・・デュークの時と全く同じ・・・

しかも、同じ病院の同じ場所、同じ看護師さんに心臓マッサージをしてもらい・・・・

頭がパニックで店員Hはそのことに気づいてなかったのですが、その後で彼女が挨拶に来てくれて初めて気づきました。

彼女は、転院して以来久しぶりの再会だったので、最初、私を見て「あ、Hさんだ!」とすぐにわかったのだそうです。

「え?デュークちゃん?いや、そんなはずはない。自分が看取ったのだから。あ、ゆうくんなの?」と思ったんだそうです。

そのまま約30分間、必死でゆうの心臓マッサージを渾身の力で続けてくださいました。

デュークの時と同じように・・・。

思えば、デジャブのような景色でした。

デュークの時と全く同じように、その4年後に、彼女に見送られ、またその動物病院を後にすることになりました。

彼女は今は、その病院の別院を主に担当されていて、こちらにたまたま出勤していた日に、こういうことになったんだそうで・・・

これもデュークの仕業かしら?と、そのご縁の不思議さには驚きました。

看護師のHさん、デュークもゆうもその最期をお世話になり、本当にありがとうございました。



あっという間の出来事・・・。

ゆうを抱いて帰宅した後、何をしていたのか、全く覚えていません。

ゆうをベッドに寝かせて、そのまま何時間もその前で茫然と座ったまま、過ぎた気がします。


夜になって家族が帰宅してから、電話をして、旅立ちの準備をしてもらうために、布川先生のところに連れて行きました。

もう診療時間はとうに過ぎているのに、院長先生と最後を診てくださった若い先生がおふたりとも残って待っていてくださいました。

先生に、「こんなに重いテンカンの持病を持ちながら、13才7ヶ月と5日。よく頑張って生き抜いて立派だった。」と言っていただき、涙が止まらなくなりました。


必ずお別れはくるのはわかっています。

それでも、やっぱり「覚悟」なんてできないし、どれだけ手を尽くしても、「後悔」ばかりが残ります。


その苦しみが未だに心から離れません。

最期も抱いていてやれなかったことが・・・正直、とっても後悔です。


デュークの時も、ポメの時も、同じです。


こんなに辛い想いをするのはもう嫌だと、あれほど思ったのに、その温もりが忘れられなくて、またココアを迎えてしまいました。

正直、またこの子をもそんな思いをして見送らなければいけない時が来るのかと、今から恐くて恐くて仕方ありません。

それでも、この温もりに触れると、抱きしめたくなるんですよね。



ゆうくんの一周忌は、体調最悪で、ほとんど寝込んで終わりました。


何をするでもないけれど、ポメもデュークも、そして、もちろんゆうくんも、大好きだった、かわいがっていただいた「八百屋のおじさんのホシイモ」をお供えして亡くなった14時10分に手を合わせ、ゆうの遺影に話しかけながら、静かに一日過ごしました。


体調が悪くても、ココアさんの散歩は休めません。

フラフラしながらも、なんとか出かけました。

ゆうくんも、今頃走れるようになってカート散歩ではなく、ココアさんと一緒に隣に並んで軽快に走ってるのかな?なんて、その姿を想像しながら、ゆうくんと歩いた散歩道を、ココアさんと辿りました。

途中、生前ゆうくんが一生懸命歩く練習を繰り返した川沿いの小さな公園の集会所で、いつものワン友の皆さんと逢えて、「ゆうくんがお空にいって今日で1年なんです」って伝えて、みんなが「ああ・・・もう1年か。早いね」と思い出してくれました。

亡くなった翌日に、カートに乗って皆さんとお別れしてもらったものね。


ここのところ、日が暮れるのが早くなり、なかなか集会所のワン友さんともお会いできなかったのに、やっぱりゆうくんがみんなを呼んだのかな?
真っ暗な中で、あの日ゆうとの最後のお別れのために集まってくださったお仲間ほとんどの方にお会いできましたよ。

ゆうくん、みんなに、逢いたかったんだよね。

なんだか不思議な感じでした。


今日も一日涙流し過ぎて、もういい加減涙も尽きたかと思うほど泣きましたが、まだまだゆうくんを喪った喪失感は、どうにも自分の中で解決しません。

6日の0時を迎える瞬間まで、「ゆうくん、お空で兄ちゃんたちと仲良くやってる?お願いだから、また逢いに来てね」とお願いして、今日一日を終えました。

現実には、ココアさんとふたりきりの一日が終わりました。


ゆうくんと暮らせたのは、2010年6月16日、9才の時に、うちの子になってから、
たった4年5ヶ月の短い時間だったけれど、
本当にそこには濃い時間が流れていました。

かわいいゆうくん、うちの子になってくれて、
本当にありがとう!

あなたと暮らした日々は、とても幸せでした。



デュークが、ポメが、ゆうくんが、いなくなってしまっても、

流れる時間は無情にも過ぎていきます。

時は止まってはくれません。

虹の橋の袂で、3兄弟が待っていてくれるから・・・・

そちらに行くその瞬間までは、・・・

前を向いて、ココアさんとふたり、生きていきますね。

お空から見守っていてね。


集会所の楓の木から、落ち葉がハラハラと舞い落ちていました。

落ち葉が舞い散るこの季節・・・見るのが辛かった・・・。

3兄弟とのお別れは、みんなこの季節でした。

どうにも心がしんどい季節です。


あのふわふわなゆうくんに触れたくて触れたくて、

抱きたくて抱きたくて・・・

その感触は今も覚えているのに・・・

もうゆうくんには触れられません。


それでもね。

気持ちがしんどい時に、話しかけるとね、

部屋の中の何かが落ちたりして音をたてるんだよね。

まるで返事をするかのように・・・。

きっと姿は見えないけれど、いつもそばに居てくれるんだな、

ってことが確信に変わってきています。

それを支えに、前を向こうと思います。


待っててね。

私もいつかそちらに行くから・・・。その日まで・・・。

待っててね。

ゆうくん。

愛しい、愛しい、

ゆうくん。

大好きだよ。

ゆうくん。


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