而立書房 1987年7月・初 程度A 帯無 わずかに背ヤケ。カバー多少のヤケ、スレ、キズ、汚れ。天・地・小口多少のヤケ、汚れ。経年の割には、キレイで状態良好です。 サイズ20cm 285p 定価1,900円この、天から降ったごとく出現した三十代そこそこの才女、岸田理生は同時に、吸血鬼研究家として、あるいはマザーグースの翻訳家として、伝奇文学の評論家、あるいはインナースペースの宇宙詩学の構成者として、新進作家、シナリオライター、劇作家として、ほんの一、二年のあいだに注目を集める売れっ子になってしまった。長い「書誌渉猟」が、彼女の感性と打ちとけあってつくり出す不可視世界は、社会のシステムによって生み出された「個人の内面」といった幻想にとらわれていない。いわば、私性の制約から解放されて奔放な発想を生み出すのである。―岸田理生ノート―寺山修司 (カバー文より)