番頭デュークの業務日誌

画像: 清盛

清盛

2012年01月09日


昨日から始まったNHK大河ドラマが見たくて、必死で日中一番温かい時間に散歩を終え、急いで郵便局へ発送に走り、マイカーの販売店にお年玉くじを確認しに寄り(なんとめでたく松竹梅の松賞当たったよ!めちゃラッキー!!←いきなり運を使い果たしたか?・・・)、急いで買い物に走り、慌てて帰ってきたけれど、結局、大河をじっくり見る時間なし。

無念。

放映には間に合ったんですが、ポメンズにご飯をあげながらだったので、途中抜けでちゃんとまだ見ていません。

だけど、今年のNHKの大河「平 清盛」、意外とおもしろそうですよ。
録画したので、後でゆっくり見るとしましょう。


店員H、幼い頃から、父が大河が大好きで、日曜日の夜は必ず大河を見ないと!な家庭で育ったため、なんとなくもう習慣みたいになっていて、大河ドラマだけは毎年たいてい見ています。
会社勤務の頃は、本当に忙しくて、全くテレビを見る暇がなくても、大河だけは、録画してまで見てたくらいですから。
もはや、大河は見なければ落ち着かない存在になっています。

大河のみならず、父がチャンバラと西部劇が大好きだったせいで、時代劇と西部劇は相当見ました。(爆)

なんせ、「銭形平次」で有名な大川橋蔵が、若かりし頃主演した「新吾十番勝負」とか、美空ひばりの痛快時代劇シリーズなんかが大好きな、変な小学生でしたから。

西部劇は、ジュリアーノ・ジェンマがやたらと好きでしたねぇ。

学校の休みの日といえば、田舎町に2軒あった小さな映画館に、弁当持参で、一日中映画見に行ってた、やっぱり変な小学生です。

ほとんど貸切だったし・・・。(爆)
自分のためだけに、上映してくれると思うと、かなり優越感があって、今思うととてつもない贅沢な時間でした。
町の映画館の「常連」でしたねぇ。(爆)
2軒ともいつのまにかなくなって、もう思い出の中にしかありませんが・・・。(淋)

で、見るとやりたくなるものでして・・・・

ゆかたを着て、おもちゃの刀振り回して、時代劇ごっこして遊ぶ、変な小学生女子でした。

やっぱ、絶対おかしいよね。


大河は、しっかりと記憶に残っているのは、76年の加藤剛主演の「風と雲と虹と」あたりからでしょうか?
それまでは見ていても、毎回ではなかった気がします。
一番、ちゃんと意識して見たのは、78年市川染五郎(現・松本幸四郎)主演の「黄金の日々」あたり。
根津甚八が演じた石川五右衛門ののこぎり挽きとか釜茹でシーンとか処刑のショックなシーンが、未だに忘れられません。
思えば、先日亡くなった市川森一さんの脚本でしたね。


今年は、「平 清盛」。

なんだか、やたらと思い入れがありますよ。


なぜなら、大学(国文科でした)の卒論が、『平家物語』だったんで・・・。


「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。」から始まる、あの『平家物語』です。


最初は、『源氏物語』で卒論の予定だったんですが、なんだかバリバリの体育会バレー部の試合の遠征で休んでいる間に、ゼミの院生の先輩方が途中で「有職故実論」でもめたとかで、教授がお怒りになられ、ゼミが途中で崩壊しました。

しかも、卒論提出日まで後残り3カ月・・・みたいなあたりで・・・。


「いづれの御時にか、女御・更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなきにはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。」の優雅な世界から、「諸行無常」への、いきなりの大転換!!

ホントに、「諸行無常」を実感しちゃいましたさ。


路頭に迷った店員H、隣の研究室に飛び込んで、ひたすら「なんとか面倒見てください」と必死でお願い。
優しい教授がひとり、放り出された哀れな学生を拾ってくれました。
あの御恩は今でも忘れませんよ。N教授。
他はもう制限人数いっぱいで、入る余地なし。

てなわけで、中古文学からいきなり中世文学、しかももう『平家』しか空きなし。(オーマイガー!)

これが『平家』との数奇な出合いでございました。


店員Hの4年間は、いったい何だったんでしょうか?
『源氏』をずっと勉強してきて、準備もしてきたのに、卒論直前で、いきなり大事故ですがな。
もう、卒業できないのかと青ざめましたもの。

たった1ヶ月で、あの膨大な『平家物語』を読破し、毎日のように国会図書館に通い詰め、必死で資料をコピーし、死に物狂いで書き上げましたよ。
原稿用紙300枚の大卒論を。
もちろん半分くらいの枚数まで、推敲し削って減らしましたが。

テーマに選んだのは、「男の文学」とまで言われる『平家物語』にあって、登場人物のあまりの多さに途方に暮れた末、短期決戦するにはこれしかないと選んだのが、なぜか「『平家物語』の女性たち」。(爆)

もうね、時間がないから、厖大な物語の中からギュギュッとテーマを狭めないと、どうにもならんかったわけですたい。
必死で、出した答えがこれ。
教授には大笑いされましたが・・・。(今思うと、教授かなりあの状態を楽しんでいらっしゃった気がするなあ。人の不幸って愉しいものかもね。)
だけど、あんまり他の人がやらないことなんで、逆に、おもしろがられましたが・・・。
自分にしてみれば、「究極の打開策」でしかなかったんですけどね。

なんで、卒論が、こんなヤッツケになっとるんじゃ!?(泣)


当時は、ワープロが少しずつ稼働していましたし、店員Hも持ってましたが、国文科は手書きしか許されず。
右手タコだらけ、肩から腕、指先に至るまでのひどい腱鞘炎をものともせず、万年筆でひたすら書く、書く、書く。
残りたった1週間で、清書。
睡眠とってるヒマなぞありません。
死ぬかと思いました。

で、ギリギリセーフで、提出期限に間に合いました。

一次を無事通過。
二次の面接では、「美辞麗文で見事にごまかしたけど、まあいいや。」とちょっと苦言を呈されつつも、「短期決戦でここまでやったのはあっぱれ。」と、なんとか無事通過。
国会図書館に通い詰めてコピーした資料を、教授に「くれよ」と言われたのに、なんだかやたらと愛おしかったその資料を手放す気になれず、「やだよ」とお断りしてしまったのが、いまだに悔まれます。

先生に渡してくればよかった~。
結局、後に邪魔になって、捨てたし。(←絶望的なバカ。研究に役立ったかもしれんのに。)
拾ってもらって、単位までくれた教授に、この信じられない恩知らずな態度。
ひどい生徒でござったのう。

先生、ごめんよ~~~~!!!


それにしても、いまだに、あの日の朝の恐怖感と、切迫感と、提出した後の満足感と安ど感が、入り混じって甦ってまいります。
だって、その日の朝にできあがって、隣の印刷所に慌てて持ち込んで、綴じてもらったくらいです。
すぐに登校して、ギリギリセーフ。

やっぱり相変わらずのギリギリ人生、この頃からやってますね。


店員Hの人生、何事も、常に、ドタバタしないと終わらない運命のようです。

しかも、自分のせいじゃないところで、運命が振り回されて動いてるような・・・・・・。



前置きが長くなりました、・・・そんな『平家物語』ですわよ。

今年の大河がさ。


複雑な思いで、最初は「平家」かぁ~・・・とちょっとどよんとしましたが、松山ケンイチ主演と訊いたあたりから、「へえ~、おもしろそう」と、興味が湧いてまいりました。

久しぶりの中世の話で、なんだか毛色が違うんで、入りにくいかと思いましたが、のっけから結構おもしろそうでした。
まだちゃんと見ていないので、どのようにおもろいかって言えないんですが。

いやはや、あの卒論の思い出と共に、話を思い出しながら、複雑な気持ちのまま、きっと今年は一年、大河を見続けることでしょう。

だけど、もう意外とスパッと切り離して、きっと思い切り楽しんで見るんでしょうけど・・・。


ところで、大河にはまると、毎週日曜日が大変なのよさ。
出かけられなくて・・・。

録画しても見る暇ないと嫌で、いつも必死で日曜日になるべくオンタイムで見るようにしてるもんだから。
まあ、出かける用事もそうそうないからいいんですけどね。

今年もまた、毎週日曜の夜が楽しみになりそうです。


大河も昔と思うと視聴率下がってきてるみたいですが、ここのところ、力作続きで、結構見てる人も増えたような気がしますよ。

因みに、実家では、もちろん、父も母も一生懸命見ていることと思われます。ハイ。


「写真撮るなや~~~~!!」と、大河PR番組で見た、マツケン(松平健ではない)清盛みたいなお顔になっちゃってるポメ店長の画像と共にお送りしました。

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