番頭デュークの業務日誌
明日への希望
2012年03月12日
3.11、その日が終わりました。
あれから1年・・・。
追悼と鎮魂の一日でした。
震災で亡くなられた方のために、
そして犠牲となった全ての動物たちのために、
その時間、静かに手を合わせ、黙祷しました。
テレビに映し出される「被災地の今」の映像は、ガレキがうず高く積まれたまま、電車も途切れたままの路線も多く、何もなくなった土地だけが残されている場所も・・・。
いまだ行方不明なままの方も大勢いらっしゃいます。
復興とは名ばかりの現実を改めて目の当たりにしました。
なぜこんなに遅れてしまっているのか?
あんこ~る家のあの瞬間は・・・。
人生初の大きな揺れ、棚から落ちるモノにおののきながら、ポメ店長とゆうくんを抱き上げることだけに必死だったあの瞬間。
ゆうくんを抱き寄せた次の瞬間に植木鉢がゆうくんが今いた場所に落ちてきました。
間一髪でした。
その植木鉢が落ちて土が床にばらまかれ、ワンコたちの水がこぼれ、ドロドロになってしまった部屋の床。
本棚からなだれ落ちる本の音。
ゆうくんが腕からすり抜け、下駄箱の上に落ちてしまったりもして、ポメンズも怖い想いをしたはずです。
ポメ店長とゆうくんを抱きしめたまま、立ちすくんだあの日・・・。
ちっとも収まらない長い揺れに、動悸がして心臓はバクバク。
結局、なにもできずに、なんとか玄関まで辿り着いて、そこでたちすくんでしまったあの時。
今も思い出すと、心臓がバクバクします。
いまだに地震で揺れる度、心臓が止まりそうな気分になります。
それでも、すでにこの辺りはあっという間に、普通の日常が戻り、今も以前と変わらない日常が続いています。
ポメンズを守れるのは、自分しかいないんだ。
それだけは、強く想うようになりました。
揺れる度に、まずポメンズを抱き上げに走ります。
あの日、あの瞬間、もっとひどい揺れに慄き、肉親を津波に奪われ、家を失い、避難生活がいまだに続く、そんな恐ろしい体験をしてしまわれた方々、どんなに恐ろしく、悲しく、つらかったことでしょう。
あの日、突然断ち切られてしまった日常が、先の見通しも立たないまま、続いてしまっている被災者の皆様のお気持ちたるや・・・。
それを思うと、本当にやるせない気持ちで一杯になりました。
忘れてはいけない。
風化させてはいけない。
あまりにも広範囲の甚大な被害だっただけに、復興させるためのパワーもそれ以上に大きくなければ、復興への道のりは遠くなってしまう気がしてなりません。
ひとりひとりができることを長く続けて支援することの大切さを、改めて考えました。
どうか政治家の皆様、もっともっとリーダーシップをとって、この国の舵取りをお願いします。
被災者の皆様、どうか、あきらめないでください。
「風と共に去りぬ」のあのスカーレットのように、「明日という日がある」と、明日という日に希望をつないでいきましょう。
震災と原発事故に振り回された1年。
遅々として進まない復興の現実、先の見えない暗澹たる不安の中にありますが、それでも希望は捨てないで、前進するしかありません。
何ができるのか、考え続けます。
小さいことからでも、支援し続けます。
一日も早い復興のために応援し続けたいと思います。
ポメ店長も、あの日の前後から、震災のショックもあったのか、嘔吐と下痢が始まり、長い間苦しみ続けました。
一年経って、やっとその症状も治まり、治る病気ではありませんが、元気に散歩に出られるようにもなっています。
こうして過ごせる普通の日常が、とても愛おしく幸せに思えるようになりました。
これからも、ゆうくんのこんな笑顔を見ながら、一日一日を大切に普通に暮らせたら、
それだけで幸せです。
また今日から新たな一年が始まりました。
どうかこれまでの日々よりも、復興へのスピードがあがりますように。
心から願っています。