番頭デュークの業務日誌
ゴンちゃんお空に還る
2013年03月05日
2月28日に逝った、18才のワン生を生ききったポメラニアンの男の子・ゴンちゃん。
翌3月1日の夜に、ご無理を言って、最後にゴンちゃんに逢わせていただくことになりました。
お花と、ゴンちゃんと一緒に真っ暗な中撮ったためブレブレボケボケの写真たちをぷーさんの写真立てに入れて持参して、ポメ店長とゆうくんも一緒に弔問に行って来ました。
この写真立ては、ゴンちゃんのイメージがぷーさんだ、って直感で店員Hが選びました。
選んだというよりも、そこに吸い寄せられた感じです。
これもゴンちゃんのパワーかな!?
だってさ、ゴンちゃんのおうちにも、いっぱいぷーさんが!
枕元の写真の中のゴンちゃんも、ぷーさんのぬいぐるみに埋まってたんです。
不思議な力に、ちょっと改めてびっくりしたよ。
この日は、春一番の強風が昼間から吹きまくっていましたが、夕方出かける直前になって横殴りの雨まで降りだしました。
どうしてもポメ店長とゆうくんをゴンちゃんに逢わせてあげたかったのと、ふたりを連れてきてくださいというお母様のお言葉にお約束をしてしまったこともあり、ポメ店長とゆうくんを連れていかなくてはならないので、少々困惑しておりました。
それなのに、いざ玄関を出たら、突如雨がピタッと止んだんです。
え・・・・!?
ゴンちゃんのこれもパワーなんだね。きっと。
ゴンちゃんも、ポメ店長とゆうくんに逢いたいってことだよね?
もちろん、絶対連れていくからね。
おかげで、ゴンちゃんのおうちに着くまで、全く雨は降りませんでした。
泣きはらした目のお母様とお姉さんが出迎えてくれました。
もうそこでもらい泣きです。
デュークを亡くした時の喪失感を思い出してしまいました。
そのつらさが痛いほど、わかるから。
ゴンちゃんはリビングのお布団の上に物言わず静かに横たわっていました。
と~っても穏やかで、美しい安らかなお顔で・・・。
なんだか眠ってるだけで、今にも目をさまして、またポメ店長だぁ~!って追いかけっこが始まりそうなほどに。
そのお顔を見て、ゴンちゃん、大往生だね、って褒めてあげたくなりました。
ゴンちゃんの背中を撫でながら、「頑張ったね」って、言ってあげました。
体は痩せてしまって、ゴージャスだった毛は少し色が薄くなってしまったけれど、
やっぱりこの間元気なときに逢ったときのままです。
でもあんなにあったかかったゴンちゃんの体は、そのぬくもりを失っていました。
それが本当に悲しかった。
ポメ店長もゆうくんも、しばらくの間、神妙な顔で店員Hのそばに座って動きません。
いつもならすぐにそわそわと歩き回る方たちなのに。
ゴンちゃんのニオイを遠まきに嗅いで、不思議そうに見ていました。
もうゴンちゃんの魂はこの体にはいないってことが、わかっているかのようでした。
ポメ店長は、その後はゴンちゃんのお供え物に置いてあったゴンちゃんのごはんが欲しくて、ワンワン大騒ぎ!
お母様とお姉さんが、食べていいよって言ってくださって、「え!?」と思っているうちに抑えていた手を離れて、パクパクとすっかり完食!
「おい!」
飼い主、あまりの恥かしさに穴があったら入りたい気持ちになりましたわよ。
お恥ずかしい弔問客で、ほんっとに、ごめんなさい。m(_ _)m
まあ、確かに、ちょうどいつもならおうちでご飯を食べてる時間だったんで、お腹がすいてたんでしょうけれど。
吐くといけないので、帰ってからにしようと食べさせないで行った結果でございます。
あまりのことに一瞬、目が点になりました。
ポメ店長、勘弁してください。
恥ずかしいです。
その後も、ゴンちゃんの思い出話をしたり、小さい頃の写真を見せていただたりして、私たちが知らない若い頃のかわいいゴンちゃんのお顔を見ることができました。
写真の中のゴンちゃんのお姉さんが幼くて、18年という年月の、ある意味その長さと、一方で、お姉さんの年齢をどんどん追い越していってしまうゴンちゃんのワン生の短さの、両方が存在する不思議な年月を思い、切ない思いを噛みしめました。
お姉さんの大切な大切な弟のような存在だったゴンちゃん。
どんなに大切にされてきたかを、その写真の数々が物語っていました。
チッコはお外と決まっていたゴンちゃんですが、実は、前のおうちではおうちでチッコできてたんだそうです。
それが今のマンションに引っ越しした途端、できなくなっちゃったんだそうで、これまた知らない事実でした。
環境の変化でこんなこともあるんですね。
ゴンちゃん、なにが気に入らなかったのかな?
ゴンちゃん、お外ではとっても穏やかで優しい男の子でしたが、おうちではずいぶんわがままっ子だったらしく、意外でしたが、ポメ店長とそんなところまでそっくりなんだね。
ゴンちゃん、ゴンちゃんの知らないことがいっぱい。
やっぱり、元気なうちにもっともっと逢って、ゴンちゃんを知りたかったなあ。
腎臓は年相応に悪くなっていたようですが、お母様もお姉さんも、もうこの歳まで生きてきたんだから、好きなものを食べさせてあげたかったから・・・と、嫌いなものは食べないゴンちゃんに、好きなものを食べさせてあげていたそうです。
最近、療法食を食べないポメ店長に、店員Hも正直困り果ててますが、一方で、好きなもの食べさせてあげたいって、店員Hもそんなふうにも考えています。
なんかゴンちゃんとポメ店長って、ホントにいろんなところが似てるんだなって感じながら、だから、ゴンちゃん、ポメ店長のことが大好きだったのかな?なんて・・・。(^^)
店員Hが、こんなにゴンちゃんのことが大好きで気にかかって仕方なかったのも、ポメ店長とあまりにも似てたから、なのかもしれません。
27日の夕方、お姉さんが帰宅したところ、すでにゴンちゃん転がってしまって苦しんでいたんだそうです。
あの日、店員Hも夢にゴンちゃんが出てきてくれて、今日は逢える気がして、夕方いつも逢えた時間にゴンちゃんを待ってゴンちゃんのおうちのすぐそばの踏切を眺めながら30分ほど待っていました。
ちょうどその時間、ゴンちゃんは苦しんでいたことになります。
もしかしたら、ゴンちゃんが「助けて!苦しいよ。お姉さんに伝えて!」って店員Hを呼んでいたのかもしれません。
気づいてあげられなくて、何もしてあげられなくて、
ごめんね。ゴンちゃん。
ゴンちゃんが苦しんでいたその時をお仕事で留守にしてしまったこと、
お姉さんもお母様も、深く後悔されているようでした。
ずっと献身的な介護をされてきたおふたりだけに、なおさらでしょう。
そのお気持ち、本当によくわかります。
でも、ゴンちゃんは待っていました。
ふたりが帰ってくるのを。
ちゃんと挨拶してから逝きたかったんだね、ゴンちゃん。
頑張ったね。最期まで。
やっぱりすごいね。
ゴンちゃんとお別れの前に、実らなかった3匹一緒に明るいところで写真が撮りたいっていう夢を叶えてもらえました。
寝ているゴンちゃんと一緒に3匹並んで写真を撮ることができました。
できることなら、ゴンちゃんも元気な姿で一緒に写りたかったね。
それでも夢が叶って、うれしいよ。
別れがたくてすっかり長居してしまいました。
おかげさまで、ちゃんとお別れができました。
帰りは土砂降りの雨。
ゴンちゃんの涙雨だね。
翌3月2日、快晴。
午後3時に、ゴンちゃんはお空に還りました。
店員Hも、その時間に、ポメ店長とゆうくんと一緒にお空を見上げて手を合わせました。
どうか無事に虹の橋の袂に着きますように。
デューさん、お迎え頼むね。って・・・。
その日の、その時間の青空です。
ゴンちゃんが笑ってぽっかり浮かんだ白い雲の上に腰かけてるような気がしました。
この日は、奇しくも、デューさんの月命日。
その夜は、なぜか誰もいない真っ暗な廊下に向かって、突然ゆうくんがワンワン吠えまくることが何度も続きました。
きっと、デューさんがゴンちゃん連れて遊びに来てるんだね。
そんなふうに感じた店員Hでした。
ゴンちゃん、ほんとにお疲れさまでした。
元気をくれて、ありがとね。
ギネスを目指して頑張ってたゴンちゃん、
ゴンちゃんの分まで、今度はポメ店長とゆうくんが頑張るからね!
絶対、ゴンちゃんのこと、忘れないよ。
いつでもデュークと一緒に遊びにきてね。
待ってるからさ。
ゴンちゃんのお母様とお姉さんが、
どうか少しでも元気になられますよう、
心からお祈りしております。
ゴンちゃん、お空から守ってあげてね。