番頭デュークの業務日誌
![画像: 哀しい誕生日](https://encore.ocnk.net/phone/data/encore/image/20131213_8dd469.jpg)
哀しい誕生日
2013年12月13日
2013年11月26日。
ポメ店長が、17歳になるはずだった誕生日です。
「ケーキ頂戴!」と膝をチョイチョイつつく姿も、もうそこにはありません。
この日の主役は、ただそこに横たわっていました。
まんじりともせず、通夜の夜が明けて、この日は、ポメのお友達がお悔やみにいらっしゃってくださるとのことで、午前中は、ポメ店長の介護でまったく家事ができなくなってしまっていたこの数ヶ月。
片付けもできず、部屋は荒れ放題。
さすがにこれでは座っていただく場所もないからと、現実から逃避するかのように、夢遊病のようにゆらゆらと動いて、片付けしながら時間をやり過ごしました。
とりあえず、リビングだけ片付けと掃除をしました。
なんだか・・・ずっとできずにいたのに、こんな形でリビングの片付けができるなんて。
ポメ店長もあまりのひどさに、いい加減にしなさい!
って言ってるんだよね。
おかげで、どうしようもない哀しみから少しだけ気持ちをそらすことができました。
お昼頃から、おっきな公園のポメ友で、2日前にバースデーケーキをポメ店長に食べさせてくださった親ぴ~さん(「ギャルポメ達のつれづれ日記」(11/27の日記「【永眠】長老ぽめ君・大往生でした!!」→http://owner680.blog84.fc2.com/blog-date-20131127.html)と、ケーキを一緒にプレゼントしてくださった、ベリーちゃんと龍ちゃんママのひろぴ~さんが、最後のお別れにいらしてくださいました。
お花も頂戴して、これまでお会いしても、ポメ店長がガウガウなので、ナデナデしていただけなかったのもあり、たくさんナデナデしていただきました。
親ぴ~さんもこれまで愛猫さんを大勢見送っていらしたこともあって、またひろぴ~さんも愛してやまない3ポメを見送られたこともあって、みんなで泣きながらお話しました。
お別れは必ず訪れてしまうから。
皆さん、同じ想いをお持ちだから。
共感できるこの辛さ、寂しさ、悲しさ。
もっともっと元気なうちに、おっきな公園に連れて行ってあげたかった。
そしたら、もう少し、お友達とも仲良く遊べるようになってたかもね。
心残りがちょっとだけ残っちゃったな。
入れかわりに、長年毎週毎週ずっと通ってくださったヤクルトのお姉さんのTさん。
退職が決まり、ちょうどこのポメ店長のお誕生日が、最後の訪問日でした。
いつも玄関でつい長話。
ポメ店長のテリトリーの玄関での立ち話に、毎度毎度ワンワンワンワン吠えられて、唸られて、ホントにうるさくてごめんなさい。
それでも、いつも声かけて、抱っこしたポメ店長をナデナデしていただき、可愛がっていただきました。
ポメ店長の17歳の誕生日が、偶然最後の訪問日になっていたのに、ポメ店長Tさんに会えなかったね。
ずっと普通にナデナデしてもらえなかったので、ぜひにとお願いしてポメ店長に最後にナデナデ一杯していただきました。
こんなお別れが待っていたなんて・・・
それも最後のお仕事の日に・・・。
不思議でなりません。
Tさん、長い間、ありがとう。
ポメ店長もちょっと薄めたヤクルト、大好きでしたよ。
これからも新しいお仕事頑張ってくださいね。
そして、夕方には、今年2月に18歳で亡くなったポメ・ゴンちゃんのお母さんが。
お花とポメ店長が大好きだった安納芋を頂戴しました。
ありがとうございました。
川沿いのいつもの散歩道で、初めて出会ったゴンちゃんは、ポメ店長のことが気に入って、飼い主同士が話し込んでる間中、ずっとずっとポメ店長を追いかけ続けてくれたね。
ポメ店長も必死で逃げながらも、なんとなく愉しそうだった。
会いたくて会いたくて、それまで2年も会えなかったのに、ゴンちゃんが亡くなる直前になって、毎日のように会えて、また追いかけっこして遊んだよね。
ゴンちゃん、ホントにありがとう。
一足先にお空に昇ったゴンちゃんと、奇しくも、ポメ店長、「お空の1年生、同級生」になれました。
目指せ、ゴンちゃん!
を合言葉に頑張ってきたけれど、やっぱりゴンちゃんには届かなかったね。
でも、同じ年にお空に昇れて、またお空でゴンちゃんに追いかけられてるかな?
ふたりとも元気な姿に戻れて、きっとゴンちゃんのことが大好きな番頭デュークも一緒に、縦に3匹連なって、追いかけっこして遊んでるよね。
ゴンちゃんも最後足が悪くなって、歩けなくなってきていたけれど、ポメ店長も最後はだんだん歩けなくなってきて、ゴンちゃんと同じ苦しみの中、逝ってしまいましたね。
こんなとこまでゴンちゃんと同じ。
切ないよ。
お空でどうか仲良くね。
ゴンちゃんのお母さんも、まだ記憶に新しいゴンちゃんのお見送りがあって、まだその癒えない哀しみの中、ポメ店長と最後のお別れにいらしてくださいました。
また辛いこといっぱい思い出させてしまいましたね。
本当にごめんなさい。
お仕事があるのに、わざわざお越しいただき、本当にありがとうございました。
その後、いつもの川沿いの散歩道で、お会いするたびに、「ポメちゃ~~~~ん!今日も元気だぁ~~。」と声かけていただき、ガウガウのポメ店長を毎回ナデナデしていただいた、恐れを知らぬおじちゃんSさん。
生前のポメ店長を、会うたび毎回ナデナデトライしてくれる唯一の存在でした。
だんだんポメ店長も自分からもSさんのニオイを嗅ぎに行くようになってたね。
ホントはうれしかったんだよね。
時間がずれてしまい、ここのところ、なかなかお会いできなかったのに、最後のお散歩では偶然にも出会えたSさん。
どうしても会いたかったんだね。ポメ店長。
きっとポメ店長が呼んだんだと思います。
だから、ご無理を言って、最後のお別れにもお越しいただきたくて、お願いしてしまいました。
快諾してお越しいただき、本当に、本当にありがとうございました。
途中から、ゴンちゃんのお姉さんが、新しくゴンちゃんの弟としてゴンちゃん家の一員になったポメ「楓太くん」と、ゴンちゃんのお骨も一緒に、いらしてくださいました。
ポメ店長のために、美味しそうなおまんじゅうやごはんがいっぱい詰まった、遠足のお弁当を用意してきてくださいました。
お姉さん、本当にありがとう。
これまでなかなかナデナデできなかった分、お姉さんにも、いっぱいいっぱいナデナデしてもらったね。
ゴンちゃんとポメ店長の思い出話でいっぱいいっぱい笑いました。
本当に愉しかったね。あの頃は。
Sさんとゴンちゃんのお姉さんと、初めてお会いした時も、2時間くらい話し込んじゃったのよね。
その間中、ポメ店長はゴンちゃんに追いかけられ、デュークはゴンちゃんを追いかけてた。
爺っさまポメ3匹揃って大騒ぎだったよね。
ホントに素敵な出会いでした。
こうして、ポメ店長との最後のお別れにも、同じメンバーが集まったよ。
だけど、あの時、一緒に遊んだ3ポメは、みんなお空の住人になっちゃって、そこにはもういない。
ほんの数年前のことなのに。
できることなら、もう一度、あの頃に戻りたい。
ポメ店長が亡くなってから、元気がなくなってしまったゆうくん、楓太くんが「遊ぼう!」って誘ってくれて、愉しそうだった。
さすがにパピーの楓太くんについていけず、寝たまま口開いて対抗してたけどね。(笑)
でも、ゆうくんがこんなに遊んでるの久しぶりに見たかも。
楓太くん、ゆうくんと遊んでくれて、ありがとう。
お姉さんがわざわざ一緒に連れてきてくれたゴンちゃんのお骨に、最後お別れするってときになって、ゆうくんが頬ずりして寄り添っていました。
ゴンちゃんだって、わかったんだね。
ゴンちゃんが亡くなる直前に何度もお会いして、番頭同様、ゆうくんもゴンちゃんが大好きで、番頭の代わりのように、ポメ店長を追いかけるゴンちゃんを、一生懸命追いかけてました。
やっぱり三連で追いかけっこになる3匹。
まるで初めてゴンちゃんと出会った日のようで、デジャブかと思って眺めたもんです。
楓太くんとも、お散歩のときに、何度かポメ店長とゆうくんと会えましたよね。
ポメ店長は店員Hの後ろに隠れて気配消してましたけど。(笑)
でも、やっぱり楓太くんが、ポメ店長を追いかけてるんだよね。
で、ゆうくんが楓太くんを追いかけるんだよね。
楓太くん、キミやっぱりゴンちゃんの生まれ変わりなんじゃないの?
ゴンちゃんとデュークのお骨と、楓太くんももちろん一緒に、最後の記念写真を撮りました。
それが、今日の日誌の画像(↑)です。
楓太くんの毛色は、ポメには珍しい「ブリンドル」です。
会うたびに、毛並みが変わってきています。
今度会うときは、どんな感じになってるかな?
楓太くんの「お願い!お願い!」は高速回転です。(笑)
笑わせてくれて、本当にありがとう。
他にも、ポメ店長と同じ「潰瘍性大腸炎」を乗り越え、今なお闘病頑張ってるパピヨンのハナちゃん(ブログ「Love Bean」(http://chirochiko.blog17.fc2.com/))のママさん・あゆりすさん、
ポメ店長が大好きだった店員Hの大親友・Mさん、
そして、ゆうくんの仲介をしていただいた「一般社団法人アルマ」(http://alma.or.jp/)のケイトさん(ブログ『ケイトログ「夢が叶うまで」』(http://ameblo.jp/kate2007/)
からも、お花を頂戴しました。
皆様、本当に、本当に、ありがとうございました。
皆さんのお気持ちがこもったきれいなお花に囲まれて、クスッと笑っているかのようなお顔になったポメ店長でした。
主役がいなくなってしまった、悲しい誕生日。
ガウガウでナデナデすらさせないポメ店長だったのに、17歳になるはずだったお誕生日に、こんなに大勢のワン友さんたちが、ポメ店長との最後のお別れに集まってくださいました。
みんなが口をそろえて、「生前は全然ナデナデできなかったから、初めてこんなにいっぱいナデナデできたよ」って・・・。
もう泣き笑いになっちゃいましたよ。ポメ店長。
もっと素直にナデナデしてもらえばよかったのに。
ホントは甘えん坊で、人が好きで、いっぱいナデナデしてもらいたかったんでしょ?
最期まで診ていただいた布川先生に言われた言葉が忘れられません。
「この子は、こんなにたくさんの病気を持ちながらここまで頑張り抜いて、ガウガウっ子だったくせに、こんなに大勢のお友達を飼い主さんに引き寄せて、人と人をつないで、本当に不思議なパワーを持った子だったね」と。
ポメ店長、あなたは店員Hにとって、本当に「特別な存在」でした。
人生のいい時も悪い時も、隣にいつも寄り添ってくれて、店員Hを常に励まし慰め続けてくれました。
もうすぐあなたがいなくなって3週間が経ちます。
毎日何をして過ごしていたのか、よく覚えていません。
日が経つにつれ、店員Hは、あなたのいない寂しさに胸が張り裂けそうな日々を過ごしています。
ほんとはね、どんな姿になってもいいから、もっと一緒にいたかった。
わがままでしょうか。
ついあなたの名前を呼んでは泣き、あなたが居た場所を探してそこにあなたがいないことを実感してはまた泣き、涙が枯れることがありません。
どうしたらいいのか?
全然わかりません。
ただただ悲しいのです。
深い悲しみの海にどんどん引き込まれていくようです。
それでも、あなたの17歳の誕生日には、こんなに大勢のお友達が、あなたのために、来てくれましたよ。
みんなと会いたかったんだね。
またみんなを呼んだんだね。
入れ替わり立ち替わり、こんなに大勢の皆さんが、あなたとの最後のお別れに、来てくださいましたよ。
寂しくて悲しくて泣き叫びそうな店員Hのために、呼んでくれたんでしょ?
こんなに賑やかにしてくれて、ありがとう。
おかげで、笑って泣いて、寂しい思いをせずに、皆さんとあなたの思い出話ができました。
そんなことまで、気遣ってくれて、ホントにホントにありがとう。
17年も一緒にいてくれて、ありがとう。
でも、やっぱり、あなたに触れたい。
できることなら帰ってきてほしい。
ますます恋しいよ。
ポメ店長。
17歳、おめでとう!!