番頭デュークの業務日誌
11月2日、今日は、番頭デュークの1周忌です。
2011年11月02日
あれから1年です。
10月30日に突然体調を崩し、たった3日の闘病で、あっという間に逝ってしまったデューク。
神経質で、臆病で、いつも一歩ひいて様子をみるような遠慮しいで、とても繊細な子でした。
なので、虹の橋のたもとに行っても、みんなの輪の中に入って遊べているのか、今もちょっと心配になったりもします。
最後の3日間は、ほとんど病院にいて、こんなに早く逝ってしまうのなら、家にいさせてやればよかったと、後で悔みました。
1日の夜の入院が、今生のお別れになってしまうなんて・・・。
でも、今思うと、お互いに予感していたのかもしれません。
「入院中に最期に立ちあえずにさよならは嫌なので、もしなにか万が一のことがあったら、どんな時間でもいいので電話をください」と、先生にお願いしたのも、そのせいだったような気がしてなりません。
たぶん、間違いなく、予感があったのだと思います。
深夜にかかった救急病院の先生に言われた通り、10月31日朝になってかかりつけ医に走りました。
その日は、いつもの担当医のI先生がお休みで、前に診ていただいていたK先生に診ていただきました。
その日の検査でも状況はかなり悪く、とにかく呼吸が楽になるように、夕方まで酸素室に入院して、夕方お迎えに行き、その日は一旦帰って来られたのですが・・・。
やはり、ただジッと寝ているだけで、時は過ぎていきました。
翌11月1日の朝のご飯も、夕方のご飯も、水も、やっぱりのどを通りません。
これで丸3日、ほとんど食事と水をとっていないことになります。
「これでは体力が落ちてしまうので、せめて点滴でもやってもらえないでしょうか?」と、すがる思いで担当医に電話。
すぐに連れてくるように言われ、この時点での再検査の結果は、もはや腎数値が振り切れてしまって計れないほどに上がり、脱水も相当深刻で、体温も37度まで下がってしまっていました。
これを見れば、素人でも、状況がよくないことくらいは察しがつきます。
「状況はかなり悪いです。」と先生。
「点滴をゆっくりと入れてあげないといけないので、入院が必要です。
1週間くらいは入院になると思ってください。」
入院手続きを待つ間、待合室で、抱かれたまま、私をじ~っと見つめるデュークの目が、つらそうで、なぜだかお別れを言っているように感じて、別れがたくて、別れがたくて・・・・。
先生に抱かれて奥に消えていくデュークの残像が、今も目に焼きついています。
11月2日、朝5時40分、・・・
心配で心配でずっと悶々と眠れずにいたけれど、入院が長引くかもしれないとは聞いていたものの、もしデュークが帰ってこれそうなら今日お迎えに行って、帰ってきたらずっとついていてあげたいから、少しでも寝ておかないと、と思い直し、私が横になった瞬間でした。
携帯の呼び出し音が、静けさを破るかのように、突然けたたましく鳴りだしました。
飛びつくように携帯を取って、震える手でボタンを押しました。
病院の担当医の声がしました。
「デューちゃんが、先程急変しました。とにかく急いで来てください。」
「ああ、やっぱり・・・」
くず折れそうになりました。
ひとりで受け止めるには、あまりに大きな試練。
頭が真っ白で、寝ているポメ店長とゆうくんをそのまま置いて、とにかく慌てて着替えて部屋を出たのですが、正直オタオタするばかりで、どうやって病院まで辿り着いたのか、覚えていません。
病院に着いたのが6時5分・・・。
もうその時には、手術台の上で、いろいろな医療機器の管につながれて、舌は紫になってだらんと口から垂れ下がり、目を半開きにしたまま、苦しそうな表情で、ぐったりとして動かないデュークに、先生がひたすら心臓マッサージを続けてくださっているところでした。
「5時20分過ぎくらいから心マッサージを開始しているので、もうすぐ1時間になります。」
「自発的な脈はわずかにありますがかなり弱く、おそらく手を止めれば止まってしまうと思います。もし万が一、戻ってきたとしても、すでに1時間この状態なので、脳のダメージは相当あるものと思われます。」
・・・「どうしますか?」
心臓がバクバクしました。
あまりに酷な選択でした。
その間も、先生の手はせわしなくデュークの胸を圧しています。
「デュークはまだ私の声が聞こえているのでしょうか?」
「聞こえていると、思います。」
「デュー、もう一度戻っておいでよ。まだお別れしたくないよ。お家でポメとゆうが待ってるよ。迎えに来たから、もう一度、お家に一緒に帰ろうよ。」
何度も何度も耳元で呼んでみたのですが、反応はありません。
「もう、しんどいか・・・? ・・・
・・・そうだよね、すごくデューは頑張ったもんね。もう疲れちゃったんだよね?・・・」
それから10分間だけ先生にマッサージを続けていただき、戻らない様子を見届けて・・・
決心しました。
「どうかもう楽にしてやってください。」
6時20分、先生がデュークの心臓から手を離すと、静かにその小さな小さな心臓が、鼓動を止めました。
「デューちゃん、あんな重い病気を抱えて、最期までとっても頑張ったと思いますよ。」
先生の言葉に、たまらず涙があふれました。
先生と看護婦さんが、デュークをキレイにして箱に納めて、帰る準備をしてくださる間、ひとり誰もいない待合室で、呆然と待ちながら、頭の中では、何度も同じ問いを繰り返していました。
「本当にこれでよかったのかな?ねぇ?デューク・・・」
なんだか信じられないよ。
これが夢なら醒めてほしい。
呼ばれて入った診察室の診察台の上に、先までの苦しそうな表情ではなく、安らかな、まるでただ眠っているかのような、いつものデュークが、小さな箱の中で美しく横たわっていました。
「キレイにしていただき、ありがとうございました。」
1時間くらいだったと思いますが、ずっとお世話になって来た先生と思い出話をしている間に、目の前で、どんどんデュークの体が冷たくなっていくのがわかりました。
何を話していたのか、なんだかよく覚えていないんです。
それでも、ショックで呆然としている私を、先生が一生懸命、慰めてくれていたことだけは伝わりました。
ありがたいと思いました。
デュークを抱いて外に出たとき、秋の凛とした空気と爽やかな風が頬を撫で、眩しいほどの秋の高い高い青空が目に飛び込んできました。
あの日の空が忘れられません。
「こんなにお天気なのに・・・。」
「本当にお世話になりました」とご挨拶をして車の運転席に座り、深くひとつだけ深呼吸をして車を発進させました。
バックミラーに、深々と頭を下げて見送ってくださった先生と看護婦さんの姿が映って、だんだん小さくなっていきました。
「ああ、そうか、もう先生にデュークは診てもらわないんだな。
もう病院に来ることもないんだ・・・。」
なんか、そんなことを思った覚えだけが残っています。
「さあ、デューク、一緒にお家に帰ろう。
お家でポメ兄ちゃんとゆうが待ってるよ。
やっと帰れるね。」
車を駐車場に止め、デュークの入った箱を胸にしっかり抱き、家の前の信号待ちをしている時、ちょうど学校の通学時間と重なっていたため、ワイワイ言いながら元気に歩いていく子どもたちが前を通り過ぎて行きました。
こんなに天気で、いつもとなんら変わらない一日が、こうして始まっているのに、デュークの時間だけが止まってしまった・・・。
この不思議な感覚はなんなのか?・・・
本当に不思議でなりませんでした。
部屋のドアの前で、立ち止まり、もう一度深呼吸をして、
「ただいま~!」と大きな声を出してドアを開けました。
ワンワン言いながら、駆け寄ってくるポメとゆうに、
「デューが帰ってきたよ~!」と伝えて、みんなでリビングに戻りました。
とりあえず、デュークのお家の前に箱を安置して、箱の蓋を開け、
ポメとゆうにやっとの思いで伝えました。
「ねぇ、ポメ、ゆうくん、・・・これデューだよ。わかる?
デューね、死んじゃったんだ。
もうお話しないんだよ。
目を開かないんだよ。」
箱の中を不思議そうに、2匹はクンクンしながら、覗きこんでいました。
ポメは、デューを前足でちょいちょいとつついて、起こそうとしているようでした。
「ポメ、デューはもう兄ちゃんのポメレスの相手できなくなっちゃったんだって。」
私がそう言うと、不思議そうに私を見て、また箱の中で横たわるデュークを神妙な顔でお座りをしたままじっと見ていました。
ワンコにもわかるんだろうか?・・・・
その姿を見た瞬間、突然、大きな喪失感に襲われ、堰を切ったように涙が溢れ、ひとり床に座ったまま慟哭しました。
その後、どれだけ泣いたか、覚えていません。
泣き疲れて、後は、どうやってその日を過ごしたのか、全く思い出せません。
たった3日間・・・。
様子がおかしいと気づいてから、本当にあっという間の出来事でした。
もっと介護とか、思い切り手間かけて、迷惑かけて、いっぱい世話をさせて欲しかったなあ・・・というのが、正直な気持ちでした。
でも、なんとなくあの潔さこそ、デュークだったような気もしています。
シャイで、他のワンコの後ろから遠慮しいしい、尻尾を振って、くるくる回って存在を示す、あのかわいらしい笑顔が、今も瞼に浮かんできます。
重くて苦しい体を脱ぎ棄てて、今は、虹の橋のたもとで走りまわっていますか?
私達がそこに行くその日まで、ひとりでかわいそうだけど、もうちょっとだけ、待っててね。
一年経っても、鮮明に残る3日間のデュークの闘病。
そのちっこい体で、本当に、よく頑張ったね。
褒めてあげたいと思います。
この13年間、あなたのおかげで、心が豊かになり、励ましてもらい、慰めてもらい、心穏やかに過ごせました。
本当に、あなたから、いっぱいの愛をもらいました。
デューク、本当にありがとう。
ポメもゆうくんも、重い病気と闘ってるけれど、元気です。
お空の上から、どうかみんなを見守っていてね。
11月2日のあの時間がもうすぐやってきます。
そして、朝が明けます。
今日の空は、あの日のように、爽やかな秋空なのでしょうか。
10月30日に突然体調を崩し、たった3日の闘病で、あっという間に逝ってしまったデューク。
神経質で、臆病で、いつも一歩ひいて様子をみるような遠慮しいで、とても繊細な子でした。
なので、虹の橋のたもとに行っても、みんなの輪の中に入って遊べているのか、今もちょっと心配になったりもします。
最後の3日間は、ほとんど病院にいて、こんなに早く逝ってしまうのなら、家にいさせてやればよかったと、後で悔みました。
1日の夜の入院が、今生のお別れになってしまうなんて・・・。
でも、今思うと、お互いに予感していたのかもしれません。
「入院中に最期に立ちあえずにさよならは嫌なので、もしなにか万が一のことがあったら、どんな時間でもいいので電話をください」と、先生にお願いしたのも、そのせいだったような気がしてなりません。
たぶん、間違いなく、予感があったのだと思います。
深夜にかかった救急病院の先生に言われた通り、10月31日朝になってかかりつけ医に走りました。
その日は、いつもの担当医のI先生がお休みで、前に診ていただいていたK先生に診ていただきました。
その日の検査でも状況はかなり悪く、とにかく呼吸が楽になるように、夕方まで酸素室に入院して、夕方お迎えに行き、その日は一旦帰って来られたのですが・・・。
やはり、ただジッと寝ているだけで、時は過ぎていきました。
翌11月1日の朝のご飯も、夕方のご飯も、水も、やっぱりのどを通りません。
これで丸3日、ほとんど食事と水をとっていないことになります。
「これでは体力が落ちてしまうので、せめて点滴でもやってもらえないでしょうか?」と、すがる思いで担当医に電話。
すぐに連れてくるように言われ、この時点での再検査の結果は、もはや腎数値が振り切れてしまって計れないほどに上がり、脱水も相当深刻で、体温も37度まで下がってしまっていました。
これを見れば、素人でも、状況がよくないことくらいは察しがつきます。
「状況はかなり悪いです。」と先生。
「点滴をゆっくりと入れてあげないといけないので、入院が必要です。
1週間くらいは入院になると思ってください。」
入院手続きを待つ間、待合室で、抱かれたまま、私をじ~っと見つめるデュークの目が、つらそうで、なぜだかお別れを言っているように感じて、別れがたくて、別れがたくて・・・・。
先生に抱かれて奥に消えていくデュークの残像が、今も目に焼きついています。
11月2日、朝5時40分、・・・
心配で心配でずっと悶々と眠れずにいたけれど、入院が長引くかもしれないとは聞いていたものの、もしデュークが帰ってこれそうなら今日お迎えに行って、帰ってきたらずっとついていてあげたいから、少しでも寝ておかないと、と思い直し、私が横になった瞬間でした。
携帯の呼び出し音が、静けさを破るかのように、突然けたたましく鳴りだしました。
飛びつくように携帯を取って、震える手でボタンを押しました。
病院の担当医の声がしました。
「デューちゃんが、先程急変しました。とにかく急いで来てください。」
「ああ、やっぱり・・・」
くず折れそうになりました。
ひとりで受け止めるには、あまりに大きな試練。
頭が真っ白で、寝ているポメ店長とゆうくんをそのまま置いて、とにかく慌てて着替えて部屋を出たのですが、正直オタオタするばかりで、どうやって病院まで辿り着いたのか、覚えていません。
病院に着いたのが6時5分・・・。
もうその時には、手術台の上で、いろいろな医療機器の管につながれて、舌は紫になってだらんと口から垂れ下がり、目を半開きにしたまま、苦しそうな表情で、ぐったりとして動かないデュークに、先生がひたすら心臓マッサージを続けてくださっているところでした。
「5時20分過ぎくらいから心マッサージを開始しているので、もうすぐ1時間になります。」
「自発的な脈はわずかにありますがかなり弱く、おそらく手を止めれば止まってしまうと思います。もし万が一、戻ってきたとしても、すでに1時間この状態なので、脳のダメージは相当あるものと思われます。」
・・・「どうしますか?」
心臓がバクバクしました。
あまりに酷な選択でした。
その間も、先生の手はせわしなくデュークの胸を圧しています。
「デュークはまだ私の声が聞こえているのでしょうか?」
「聞こえていると、思います。」
「デュー、もう一度戻っておいでよ。まだお別れしたくないよ。お家でポメとゆうが待ってるよ。迎えに来たから、もう一度、お家に一緒に帰ろうよ。」
何度も何度も耳元で呼んでみたのですが、反応はありません。
「もう、しんどいか・・・? ・・・
・・・そうだよね、すごくデューは頑張ったもんね。もう疲れちゃったんだよね?・・・」
それから10分間だけ先生にマッサージを続けていただき、戻らない様子を見届けて・・・
決心しました。
「どうかもう楽にしてやってください。」
6時20分、先生がデュークの心臓から手を離すと、静かにその小さな小さな心臓が、鼓動を止めました。
「デューちゃん、あんな重い病気を抱えて、最期までとっても頑張ったと思いますよ。」
先生の言葉に、たまらず涙があふれました。
先生と看護婦さんが、デュークをキレイにして箱に納めて、帰る準備をしてくださる間、ひとり誰もいない待合室で、呆然と待ちながら、頭の中では、何度も同じ問いを繰り返していました。
「本当にこれでよかったのかな?ねぇ?デューク・・・」
なんだか信じられないよ。
これが夢なら醒めてほしい。
呼ばれて入った診察室の診察台の上に、先までの苦しそうな表情ではなく、安らかな、まるでただ眠っているかのような、いつものデュークが、小さな箱の中で美しく横たわっていました。
「キレイにしていただき、ありがとうございました。」
1時間くらいだったと思いますが、ずっとお世話になって来た先生と思い出話をしている間に、目の前で、どんどんデュークの体が冷たくなっていくのがわかりました。
何を話していたのか、なんだかよく覚えていないんです。
それでも、ショックで呆然としている私を、先生が一生懸命、慰めてくれていたことだけは伝わりました。
ありがたいと思いました。
デュークを抱いて外に出たとき、秋の凛とした空気と爽やかな風が頬を撫で、眩しいほどの秋の高い高い青空が目に飛び込んできました。
あの日の空が忘れられません。
「こんなにお天気なのに・・・。」
「本当にお世話になりました」とご挨拶をして車の運転席に座り、深くひとつだけ深呼吸をして車を発進させました。
バックミラーに、深々と頭を下げて見送ってくださった先生と看護婦さんの姿が映って、だんだん小さくなっていきました。
「ああ、そうか、もう先生にデュークは診てもらわないんだな。
もう病院に来ることもないんだ・・・。」
なんか、そんなことを思った覚えだけが残っています。
「さあ、デューク、一緒にお家に帰ろう。
お家でポメ兄ちゃんとゆうが待ってるよ。
やっと帰れるね。」
車を駐車場に止め、デュークの入った箱を胸にしっかり抱き、家の前の信号待ちをしている時、ちょうど学校の通学時間と重なっていたため、ワイワイ言いながら元気に歩いていく子どもたちが前を通り過ぎて行きました。
こんなに天気で、いつもとなんら変わらない一日が、こうして始まっているのに、デュークの時間だけが止まってしまった・・・。
この不思議な感覚はなんなのか?・・・
本当に不思議でなりませんでした。
部屋のドアの前で、立ち止まり、もう一度深呼吸をして、
「ただいま~!」と大きな声を出してドアを開けました。
ワンワン言いながら、駆け寄ってくるポメとゆうに、
「デューが帰ってきたよ~!」と伝えて、みんなでリビングに戻りました。
とりあえず、デュークのお家の前に箱を安置して、箱の蓋を開け、
ポメとゆうにやっとの思いで伝えました。
「ねぇ、ポメ、ゆうくん、・・・これデューだよ。わかる?
デューね、死んじゃったんだ。
もうお話しないんだよ。
目を開かないんだよ。」
箱の中を不思議そうに、2匹はクンクンしながら、覗きこんでいました。
ポメは、デューを前足でちょいちょいとつついて、起こそうとしているようでした。
「ポメ、デューはもう兄ちゃんのポメレスの相手できなくなっちゃったんだって。」
私がそう言うと、不思議そうに私を見て、また箱の中で横たわるデュークを神妙な顔でお座りをしたままじっと見ていました。
ワンコにもわかるんだろうか?・・・・
その姿を見た瞬間、突然、大きな喪失感に襲われ、堰を切ったように涙が溢れ、ひとり床に座ったまま慟哭しました。
その後、どれだけ泣いたか、覚えていません。
泣き疲れて、後は、どうやってその日を過ごしたのか、全く思い出せません。
たった3日間・・・。
様子がおかしいと気づいてから、本当にあっという間の出来事でした。
もっと介護とか、思い切り手間かけて、迷惑かけて、いっぱい世話をさせて欲しかったなあ・・・というのが、正直な気持ちでした。
でも、なんとなくあの潔さこそ、デュークだったような気もしています。
シャイで、他のワンコの後ろから遠慮しいしい、尻尾を振って、くるくる回って存在を示す、あのかわいらしい笑顔が、今も瞼に浮かんできます。
重くて苦しい体を脱ぎ棄てて、今は、虹の橋のたもとで走りまわっていますか?
私達がそこに行くその日まで、ひとりでかわいそうだけど、もうちょっとだけ、待っててね。
一年経っても、鮮明に残る3日間のデュークの闘病。
そのちっこい体で、本当に、よく頑張ったね。
褒めてあげたいと思います。
この13年間、あなたのおかげで、心が豊かになり、励ましてもらい、慰めてもらい、心穏やかに過ごせました。
本当に、あなたから、いっぱいの愛をもらいました。
デューク、本当にありがとう。
ポメもゆうくんも、重い病気と闘ってるけれど、元気です。
お空の上から、どうかみんなを見守っていてね。
11月2日のあの時間がもうすぐやってきます。
そして、朝が明けます。
今日の空は、あの日のように、爽やかな秋空なのでしょうか。