番頭デュークの業務日誌
緊急里親探し!「12才のポメの女の子」 その後の経過報告
2013年04月28日
前回の日誌でお願いした、この子の緊急里親探しの情報拡散に、本当に大勢の皆様のご協力・ご尽力を賜り、本当にありがとうございました。
とうとう本日4月28日、この子の里親募集記事https://www.pet-home.jp/dogs/kanagawa/pn11298/の掲載終了日を迎えてしまいました。
実は、この2週間余り、期限が切迫していたこともあり、とにかく情報拡散のお願いと口コミで里親探しをした結果、2軒のご家族から手を挙げていただき、この子を迎えるための協力体制を確実に整え、責任をもって引き受けられることを確認した上で、21日の日曜日の朝、私(いつもは店員H表記ですが、今日の日誌は「私」で表記させていただきます)からこの飼い主さんにまず最初のメールを送りました。
私へのあらゆるコンタクトの方法を記載した上でメールを送信しました。
ですが、待てど暮らせど、飼い主さんからの返事はありません。
せっかくぜひうちの子に、と言ってくださっているご家族がいらっしゃるというのに。
里親サイトのこの子の記事に、更新は見られず、「里親決定」の報告もないまま、日は過ぎていきました。
それ以降も、飼い主さんの気持ちを苛立たせないように用心しながら、時間を見ながら、何度も里親希望の意思を伝え続けました。
残念ながら、こちらのサイトからメールを送る以外に、この飼い主さんに連絡する方法はありません。
心配しつつも、待つしか方法はなく、正直途方に暮れました。
もちろんただ待っていたわけでもありません。
自分ができる限りのことを考え、行動しながら待ちました。
そして、本日、4月28日、里親探しのサイトのこの子の記事の掲載最終日を迎えてしまいました。
無念です。
本当に残念です。
どうやら、直接、この飼い主さんとのコンタクトをとることは不可能なまま終わりそうです。
手を挙げていただいた2家族の皆様にも、情報拡散にご協力いただいた皆様にも、振り回した挙句、この子がどうなったのかさえわからない状況で、本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
緊急性があったため、なりふりかまわず動かざるを得なかったこともあり、多大なご迷惑をおかけしました。
心からお詫び申し上げます。
特に、里親希望に手を挙げてくださった2家族の皆様には、この子を迎えようと、こんな短い期間で一生懸命検討してくださり、眠れなくなるほどこの子のことを心配し、飼い主からの返事がないことに苛立たせてしまったこと、もう本当になんとお詫びしていいものやら・・・。
どうか、どうか、お許しください。
それぞれのご家族のご事情もあり、まだ最終的にどちらにお願いすることになるかは決まっていませんでしたが、私がこの子をまずお迎えに行って、まず先に手を挙げていただいたご家族にトライアルしていただき、そちらは多種多頭飼いであることもあり先住の犬(ポメ15才♀)・猫などとこの子、その双方の相性を見た上で、決めることにしておりました。
そのご家族でトライアルが失敗した場合は、もう一方のご家族にご相談させていただくつもりでした。
とにもかくにも、時間がなかったこともあり、言いだしっぺの私が責任をとるしかないと私も覚悟し、決断しました。
この子の里親探しは私が窓口になり、最悪名乗りを挙げていただいている2つのご家族に決まらなかった場合も、ここで私が預かり里親探しを続行するための協力体制をも、ポメ友さんたちに仰いだ上で、自分も覚悟を決めて話を進めました。
無責任に引き受けるわけにはいかなかったので、ご協力なしには決意できませんでした。
そんな無理なご協力まで快くお引き受けいただき、本当にポメ友の皆様には深く感謝いたしております。
ここまで皆さんを巻き込んでしまったにも関わらず、飼い主からの返事はなしのつぶて、です。
一度掲載終了になったのに、4月になって「5月1日に愛護センターに行ってしまいます」という見出しで再掲載しなおしたという点で、この飼い主にはこの子をなんとかしたいという強い意思があると読みました。
まさか返事をしないなどということはあるまいと信じて疑いませんでした。
読みが甘かったといえばそれまでですが、もしかしたら、引っ越しで通信環境を早めに外してしまい、ネットやメールを見られなくなったのかもしれません。
理由はいくつでも浮かびますが、いずれにせよ、いまだにファーストコンタクトすらないのですから、もはや手立てがありません。
必死でこの2週間もがき続けました。
メールも何度も飼い主宛てに送り続けました。
睡眠不足で今朝、私ったら、突然嘔吐してしまいましたよ。
嘔吐して初めて、自分の体調が悲鳴をあげていることに気づき、超ビックリ。
確かに、ここ2週間、もう24時間、ひたすら考え続け、行動し続けてきました。
突っ走りすぎた挙句のビックリです。
心配し過ぎて(言いだしっぺのプレッシャーもあったかな?)、
ストレスで胃に来ました。(←アホ)
とにかく、やれるだけのことはやろうと、あらゆるところにコンタクトしてみました。
そして、ことここに至り、最後のヒント、この掲載記事にあるキーワードで「愛護センター」に電話をして相談をしてみました。
対応してくださった職員のIさん(女性)に詳しく事情を説明し、愛護センターに飼い主が持ち込んだら、引き受ける前に私に連絡をいただけないかという相談をしてみました。
この「ペットのおうち」の里親募集記事もIさん自ら電話中に見つけてくださり、この子の写真も視認していただきました。
そのうえで、上司の方に相談していただき、折り返し返事をいただきました。
その答えは、残念ながら、飼い主が持ち込んだ場合は、私に連絡して引き渡すことは、規則上個人譲渡を行っていないので不可能だとのお返事でした。
ただ、Iさん曰く、職員さん方も「殺処分は望んでいないのです」と。
4月は飼い主持ち込みも収容動物も含めて、「小型犬に関しては」1頭も今のところ殺処分に回されてはいないそうです。(中大型犬や猫については殺処分があったということだと一方で思いつつ聞きました)
小型犬はすべて、協力体制にある愛護団体さんに譲渡され、年齢の高い子ももちろんのこと、どの子も新しい家族との出会いを待っているところだそうです。
これを聞いて、本当にホッとしました。
今はどの愛護団体さんも保護犬でいっぱいだと聞いていたので、その間をすり抜けるように殺処分されてしまう子も、小型犬でも中にはいるだろうと想像していました。
殺処分されず愛護団体さんのところに引き取られれば、とりあえず命はつながります。
心配なのは、この子が今すでに食欲がないとあり、いつもと違う飼い主の動きを見て、不安になり体調を崩しているこの高齢の子が、愛護センターに入れられたというだけでショックを受けて、さらに体調が悪化したり、もしかしたら亡くなってしまったりする可能性もあることです。
Iさんもそれは心配されていました。
現実にそういう例がたくさんあるともおっしゃっていました。
感染症も気になります。
ただ、どうしても規則を曲げることはできません。
飼い主持ち込みも収容もいずれにしても、神奈川の県の愛護センターに入った犬猫の個人譲渡はしていないため、一旦持ち込まれてしまえば、この子を直接引き受けることは、もはや個人では不可能です。
可能性があるのは、愛護団体さんに引き取られてから愛護団体さんが里親探しを始めた段階で、改めて里親を申し込むしかありません。
ただこの場合も、例えば、愛護団体さんに「どんな条件でもいいのでポメラニアンを」とのリクエストが先に入っていれば、そちらの方が優先されてしまいます。
もちろんこの子が幸せになってくれさえすれば、それでいいんですが。
いずれにせよ、今回手を挙げてくださった2つのご家族には私からはつなげなくなってしまいます。
本当に本当に、申し訳ありません。
私が心から心配していることが伝わったのか、Iさんもご尽力いただけることになりました。
職員さんも大勢いらっしゃるのですべてに告知はできないものの、できる限りのことはすると。
Iさんも愛護団体さんへの譲渡の窓口担当でもあるので、この子がもし飼い主に持ち込まれたとしても、愛護団体さんへの譲渡を進めるようにしてくださるとのこと。
しかも、もし自分が担当として譲渡する場合は、この子を引き渡す愛護団体さんに、こういう里親希望者の話があることもお伝えしてくださるとのこと。
もしかしたら、今お申し出いただいているご家族につながるかもしれません。
連休中の殺処分はないため、1日、2日、明けて7日、と、Iさんに夕方お電話してこの子が持ち込まれたかどうかを確認させていただくことにしました。
「いずれの日も自分は出勤しているので、事情を一番知っている私に電話してくれ」とおっしゃってくださいました。
とても懇切丁寧に対応してくださいました。
愛護センターの職員さんたちのお気持ちやそのご努力も、改めて実感でき、私にとってもこの電話は良い経験になりました。
とりあえず、もし万が一この飼い主がこの子を愛護センターに持ち込んだとしても、この子の命はなんとかつながりそうです。
それだけは、本当にホッとしました。
またもし飼い主が持ち込まなければ、すでに別の里親さんが決まったと受け取るしかないですね、という話になりました。
愛護センターに持ち込まれれば、この子の状況は追えることになったので、またその結果はご報告させていただくつもりです。
Iさんとのお約束通り、1日と2日、7日に、私から愛護センターさんに夕方電話を入れて確認をする予定です。
管轄の保健所にもし持ち込まれたとしてもその日の夕方には、この愛護センターに移送されるとのことでしたので、間違いなく持ち込まれれば把握できるそうです。
今日中に飼い主から連絡がないようなら、愛護センターさんが最後の砦になります。
もっと早く動いていればと悔やまれますが、もう今更悔やんでも仕方ありません。
最後まであきらめずに行動し続けたいと思います。
今回のことに呼応してご協力いただいたすべての皆様に、
ここまでのご協力に、ご尽力に、心より深く感謝致します。
どうか最後まで、見守っていただければ幸いです。
現状、ご報告でした。
☆追記☆ 2013/4/29 0:00
今、4月29日0時を迎えてしまいました。
「ペットのおうち」のサイトを見守り続けてその時を迎えました。
募集終了の文字がつき、後ろのページに下がってしまいました。
飼い主からの連絡は、最後まで一切ありませんでした。
本当に無念です。
悔しくて涙が止まりません。
ただ、命はつながるはずです。
この子の幸せを願いつつ、1日をまた静かに待ちたいと思います。
皆様のご協力に心から感謝します。
ありがとうございました。
1日の夜、夕方愛護センターに電話した結果を、またご報告をさせていただく予定です。