番頭デュークの業務日誌
![画像: 驚愕のポキッ!!](https://encore.ocnk.net/phone/data/encore/image/20141022_64b35d.jpg)
驚愕のポキッ!!
2014年10月22日
10月16日の夕方、お散歩に出かけようとして、ゆうくんに洋服を着せようとしたのですが、この日は、なんだかゆうくんが怒っていて、スムーズに着せられませんでした。
ちょっとその時に、もしかしたら、当たってしまったのかもしれません。
カートに乗せて、マンションの敷地から出て、交差点の信号を渡った辺りで、突然ゆうくんが、いつもの発作のように体をくねらせて苦しみ始めました。
部屋の中外の気温差で、いつものテンカンの発作が出てしまったのかと、暗がりでよく見えないながら、ゆうくんを抱き上げて、しばらく縦抱きに。
息を大きく吸って意識が戻ってくるんですが、カートに戻すとまたバタバタ苦しみ始めます。
散歩に出ると、興奮で時々出かけてすぐに発作が起こることもままあることなのですが、すぐに治まることが多いのに、この日は、何度もそれが繰り返され、なかなか治まってくれません。
ふと暗がりの中で、カートの中に、1㎝ほどの小さな白っぽいものが落ちているのに気づきました。
何?これ・・・・
と、触って、「ぎょぎょっ!!」
「あれだ」・・・・
うわ~~~~~!!!!
たいへんだ~~~~~!!!!
ゆうくんをカートに戻して、慌てて出てきたばかりの部屋に駆け戻りました。
我が家に来た時から、既に歯周病がひどく、残っていたほとんどの歯がボロボロで、それが痛くて食事がしにくかったゆうくん。
これ以上歯周病が進むと、脳に歯周病菌が回ってしまったら大変なことになる。
でも、ゆうくん、テンカン持ちなので、麻酔しての手術ができません。
抜歯もできない・・・・。
どうしたものか・・・と悩んでいたところ、ぬのかわ犬猫病院の布川院長先生が、無麻酔で抜歯してくださることになり、これまでに、少しずつ抜いていただき、残っていた全ての歯とサヨナラしました。
で、お口の中に残ったのが、この「あれ」。
左下の犬歯だと思っていたものが、最初は布川先生も歯だとおっしゃったんですが、途中からこれはどうやら下顎の骨が割れて左の割れた先が歯茎を破って出てしまっている状態。
本当は麻酔をかけて手術で歯茎を縫い合わせて中に戻さないと、細菌が先から入ってしまうと、歯周病菌が脳に回るのと同じ心配がある、とご説明を受けました。
ゆうくんが、今はうまく舌でその先を覆っているので、当面様子を見て、何か起こったら、その都度対処法を考えましょうということになりました。
なので、その「飛び出た下顎の骨」=「あれ」の様子を、いつもひたすら何も起こらないように祈りつつ、見守っていたせいもあり、それが折れたと思って、店員H、強烈に動転しました。
顎の骨が外に露わになっている状態。
ずっと心配していたんです。
それが、「あれ」です。
その「あれ」が折れてしまった・・・・・
それが、最近、ちょっと斜め前に向かって犬歯のように生えていたのが、上を向いていて変だなと感じていました。
なんだか向きがおかしいな・・・・と。
その矢先のポキッ!!
ぎゃ~~~~~!!!!
店員H、心臓バクバク!めまいでぐるぐる。
血圧だだ上がり!!(@@)
帰ってみたところ、少しだけ出血もしたようで、洋服の首の辺りに血がうっすらとついていました。
慌てて、ぬのかわ犬猫病院さんへ電話しました。
その時点で、すでに夕方6時。
戸塚の病院までは、ここから車で1時間ほどかかります。
どうしよう?
しかも、この日は、よりにもよって、院長先生の休診日。
とにかく聞いてみよう。
看護師さんが出られました。
折れた瞬間は、たぶん相当痛かったんだと思います。
それで、発作が起こってしまったんだと思います。
でも、今ゆうくんが落ち着いているようなら、診てみないとはっきりとは言えませんが、今日これから慌てて時間外になってしまうし、いらっしゃる必要はなさそうなので、当直医には伝えてあるので、夜中でも対応は可能ですから、何か様子が変わったらすぐに来ていただければ・・・と。
で、そのまま明朝でもよさそうなら、院長先生の診察時間に来ていただくのが一番いいと思います。
もしかしたら、麻酔をかけての緊急オペになるかもしれないので、朝食は抜いて来てください、と。
確かに、カートの中では発作が続きましたが、家に戻ってベッドに寝かせたところ、いつも通りの表情で落ち着いていました。
なので、様子を見ることにしました。
夕食を食べていなかったので、指導していただいたように、「少しずつ与えていつもの半量くらい食べさせてみてください」との言葉通り、一応いつもの量を作って、少しずつボウルに入れて食べさせてみたところ・・・
ガツガツ・・・・
いつも通りにペロペロなめておいしそうに食べ、結局全部食べちゃいました。
あ・・・あれ・・・・!?
ゆうくん、痛くないですか?
その後は、いつも通りにベッドで寝てましたが、さすがに痛かったのか、発作で疲れもあったのか・・・・
画像のような感じでぐったりとして寝ていました。
でもその後はヘソテンで爆睡し始めたので、朝まで添い寝しました。
そのまま眠ったようです。
何度かトイレで起こされましたが。
で、朝、十分余裕を持って家を出たはずなのですが、金曜の朝の通勤時間帯。
幹線道路は、大渋滞です。
遅々として前に進まず。
結局2時間近くかかって病院に到着。
病院も運悪く「めちゃ混み」です。
ちょうど他の患者さんを呼びに診察室から出て来られた院長先生に、バッタリ。
「ちょっと時間がかかっちゃいそうです。いいですか?」と声をかけられた院長先生の顔を見て、これまた、ぎょぎょっ!!
左目の上が青タンになっていて眉下に絆創膏が・・・。
まるきりボクシングの試合翌日の選手みたいなお顔。
どこぞでこけて何かが当たって切れたと、看護師さんがおっしゃっていましたが・・・。
普通に会話してくださいましたけど、「先生、どうされたんですか?大丈夫ですか?」と、つい先にお聞きしてしまいました。
その日は、午後から店員H、胃カメラ飲む日だったので、ゆうくんと一緒で朝ごはん抜きです。
腹減ったなあ。
ゆうくんも、超ご機嫌斜め。
しかも、待合室も、めちゃ混み。
気温が上がって暑かったのもあって、ゆうくんのご機嫌も、どんどん悪くなる。
参りました。
院長先生忙しすぎて順番も回ってこないので、先に他の先生にレントゲンを撮っていただき、それから院長先生の診察・・・ということになりました。
その先生が、なんとお若くてイケメンの「Dr.コトー」!!(笑)
まさにお名前がコトー先生だったんですけど。
呼ばれて診察室に入って、コトー先生に折れた「あれ」をお見せしたところ、・・・・
「歯、ですね。これ」・・・
・・・・「は?」・・・いやいや、「え!!?」・・・・
「骨」じゃなくて、「歯!?」なの?
レントゲンの結果、やっぱり「左下の犬歯」であったことが判明しました。
確かに、これまでレントゲンまで撮って、確認したわけではなかったし、最初は、院長先生も歯だとおっしゃったんですけどね・・・
いずれにせよ、この犬歯が下顎を支えていたのもあって、これは抜けなかったのも確かでした。
結局、この犬歯があることで、歯周病菌が下顎を溶かしてしまい、だんだん下顎が後退していくにつれ、最終的にこの犬歯の付け根に至り、この犬歯も自然に抜け落ちたようです。
最近、向きが上に向いてしまっていたのも、そのせいだったようで、何かの力が加わって折れたわけではなく、自然と抜けたのだと。
ただ、抜けるまでに何らかの力が加わった時に、顎の骨にもヒビが入っていて、これはもう治らない。手術して割ってしまったら、かえって大変なことになるので、これはこのままの方がよいのだそうです。
ただ、犬歯が抜けて、全ての歯がなくなったので、もう歯周病菌が悪さをする可能性も低くなった。
根っこに多少は残っている可能性も否定できないけれど、今までのような危険もなくなった、ということです。
後は、支えがなくなってしまったので、下顎の骨が割れてしまわないように、今後はそこを注意して行かなくてはなりません。
顎の骨が割れてしまったら、食事ができなくなってしまうので。
と、ご説明いただきました。
歯が抜けただけなので、手術は必要ありません。
後は、抗生剤と抗菌剤を4日間だけ飲んでもらって、歯茎が自然に閉まるのを待つだけ。
骨じゃなかった・・・。
力が抜けそうでした。
はあ~~~、よかったよ~~~~!!
もう、本当にホッとしました。
もうその時点で、ゆうくん、昨夜の様子と違って、いつも以上に元気だし。
テンカンの薬もついでにいただき、お忙しそうな院長先生の診察はなくても、もうDr.コトーのご説明で十分だったので、その旨先生にお伝えして、院長先生にご挨拶だけして帰ることに。
帰宅したら、ワンワンワンワン!!!
「腹減ったど~~~~~!!!!」とお怒りです。
慌てて勢い込んで食べたので、ちょっと吐いてしまいましたが、夕方また普通に食べました。
こうして、最後に残った左下の犬歯ともサヨナラしたゆうくんです。
1本も歯がなくなりました。(^^;)
でも、本人これまで以上に元気です。
きっと痛みがあったんでしょうね。
その苦痛もなくなり、ごはんがおいしいようです。(笑)
いやあ、肝を冷やしましたが、事実がわかって一安心。
かえって抜けてくれて、大きな心配がひとつ減りました。
おいしくご飯も食べられて、えがった、えがった!!(^^)
めでたし。めでたし。
その後、のんびりくつろぐゆうくんとは対照的に、胃カメラで苦しんだ店員Hでございます。
その話は、また後日。